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「止まり木」の想いを、もっと伝わるかたちにできないか──そんな問いから始まった。
※2025年1月の時点の情報となります。
地域の福祉課題に寄り添う相談室「止まり木」を支援するY.Kさんから、資料やパンフレットのレビューを依頼された,利用者の心に届く表現とは何か。協賛者の信頼を得るには何が必要か。寄付文化が根づきにくい日本で、共感と行動を促すための改善ポイントを洗い出した。
✅ この記事はこんな方におすすめです:
支援活動やNPOの魅力がうまく伝わらないと感じている
パンフレットや資料の反応がいまひとつ
協賛や寄付を募る際の表現に迷っている
共感される言葉と信頼を生む情報のバランスが知りたい
実例に基づく改善ヒントが満載です。ぜひ最後までご覧ください。
1. 相談の背景
76歳のT.S氏が立ち上げた地域相談室「止まり木」。学校や行政では対応しきれない不登校、引きこもり、進路相談などの課題に、個人の力で向き合おうとする取り組みです。小学生から50代まで幅広い年齢層の相談を無料で受け付け、当事者が自立できるまで伴走型の支援を続けています。「最後の力を振り絞って」地域のために貢献したいという、一人の高齢者の強い想いから生まれたプロジェクトです。
2. 問題点の抽出
(1) 「無料」表記の曖昧性
パンフレットに「この活動は地域の皆様の善意によって運営されています」とあるが、利用者にとって料金が発生するのか不明確。「相談は無料です」という直接的な表現の必要性が指摘された。
(2) 対象年齢層の誤解
パンフレットのデザインや文言から学生中心のサービスと誤解されやすい。実際は成人も含む幅広い年齢層が対象であることが伝わりにくい構成となっている。
(3) 支払い方法の限定性
協賛金の受付が現金のみで、振込等の対応ができていない。口座開設準備中だが、支援者の利便性を考慮した決済手段の整備が急務。
3. 弊社からのフィードバック
善意に基づく素晴らしい取り組みでありながら、資料の表現や運営体制に改善の余地が見えてきました。T.S氏の熱意と経験を最大限活かしながら、より多くの人に適切に伝わる形にブラッシュアップすることで、地域により大きなインパクトを与えることができるでしょう。
この記事のまとめ
如何でしょうか?
地域を支える取り組みが、その真価を発揮するには、情熱だけでは足りません。人の心を動かすには、「伝わる言葉」と「信頼を生む構造」が必要です。
今回のアドバイスは、資料をより実効性あるものへと導くものでした。似顔絵ではなく写真で人柄を伝える。右脳と左脳の両方に訴える。客観的なデータと実例を交える。寄付ではなく「協賛金」という言葉の意味。寄付先の口座選びに至るまで。
その一つひとつが、支援活動を「本気で伝える」姿勢を支えてくれます。支援の輪を広げるには、こうした現実的で丁寧な後押しが不可欠なのだと、あらためて感じています。

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