各社課題と向き合う:閑散期の集客とWEB広告キャンペーン

年末商戦を前に、多くの店舗経営者が頭を悩ませる「集客と利益の両立」。貴金属買取店を営むH.Rさんも同じ課題に直面している。Googleの口コミ増加施策で集客は成功したが、利益は思うように上がらない。さらに、デジタル化の波に乗ろうとGoogle Analyticsの設定に挑戦するも、公式情報の複雑さに困惑している。実店舗ならではの季節性や商品特性を考慮した戦略立案の重要性が浮き彫りになった相談事例である。

こんな方に見て欲しい

  • 実店舗を経営する中小企業の経営者
  • 買取業界や貴金属業界の事業者
  • デジタルマーケティングに取り組む小売店オーナー

1. 相談の背景

H.Rさんは貴金属買取店を経営しており、12月の年末時期に向けてGoogleの口コミを増やすイベントを計画している。前回は10%アップの施策を実施したが、集客には効果があったものの利益が薄く、特に貴金属の買取では痛手となった。寒い時期は客足が遠のくため、効率的な集客施策とGoogle Analyticsの設定方法について専門的なアドバイスを求めている。

2. 相談の背景

H.Rさんの貴金属買取店では、12月の年末にGoogleの口コミを増やすイベントを計画している。前回の施策では10%アップを実施したが、集客効果はあったものの利益が薄く、特に貴金属買取では収益性に課題があった。年末の大掃除シーズンを狙った集客を期待していたが、寒い時期は客足が遠のく傾向があり、効果的な施策が必要な状況である。また、新しいホームページのGoogle Analyticsの設定に取り組んでいるが、Google公式の説明動画を見ても理解が困難で、設定が完了していない状態である。

3. 問題点の抽出

問題点1:集客と利益の両立の困難 前回の10%アップ施策では集客効果はあったが利益が薄く、特に貴金属という高額商品での割引は店舗の収益性を圧迫する。集客施策と利益確保の戦略を分離して考える必要がある。

問題点2:Google Analytics設定の技術的ハードル Google公式の説明動画や資料を参考にしているが、情報が古く、機能の更新に説明が追いついていない。データ保持期限などの重要な設定項目を見落とす可能性があり、専門知識が必要である。

問題点3:季節性による客足の変動 暑い時期と寒い時期に客足が遠のく傾向があり、年末の大掃除シーズンでも期待したほどの集客効果が得られなかった。季節要因を考慮した集客戦略の見直しが必要である。

弊社からのフィードバック

伊藤:はい、では続いてH.Rさんどうぞ。
H.R:すいません、特に何かを今回は実行できなかったので。ただ計画していることは、12月の1ヶ月間、年末にGoogleの口コミを増やすイベントをする予定です。前回もやっていて、前回は一応10%アップでやったんですけど、そうすると、集客にはつながるけど利益があまり出ない。貴金属とかでそれやられちゃうとちょっと痛いなっていうことがあったりするので、口コミを効率的に集められる施策のアドバイスがあったら聞きたいなと思いました。
H.R:このイベントの告知方法は、一応この間みたいに新聞広告を12月も出す予定なので、それを出すことと、あとは一番やったことがあるからインスタ広告を考えてはいます。お客さんの層的にはGoogleのアカウントを持っていない人とかもいるから、どう集客してどうインセンティブつけるかっていうのを迷ってはいます。
H.R:反省として、いろいろやろうと思ってやれなかったのが、Googleのサーチコンソールの方は新しいホームページのやつを何回か見てみました。けど、アナリティクスの方が設定をしようと思って、そしたらGoogleのやり方動画みたいなのが出てきていて、それを今途中まで視聴していて、やれてないっていう段階なんですけど、これももし登録する上で、こういうふうに登録したらいいよっていうのが伊藤さんからあったら聞きたいなっていう感じです。以上になります。
伊藤:最初の集客の相談なんですが、昨年の動きってどうだったんですか、12月って。忙しかったですか、全然?
H.R:ヤフオクとかメルカリの販売のほうは、他のときよりも売れました。今もクリスマスの時期から年末年始は結構売れるんですけど、買取ってなると寒くて足が遠のく時期ではあるので、年末年始に片付けでくるとこちら側構えていたのが、意外と来ずに終わってしまったっていうのがあって、暑い時期と寒い時期にお客さんの足が遠のいてしまうので、この時期に何か施策を打てればなっていう感じではあります。
伊藤:分かりました。イメージ的には大掃除の時期だから、いらないものいっぱい来そうなイメージだけど、空振ったということですね。
H.R:そうですね。
伊藤:そういう意味では、集客の施策って基本的には暇なときにやるべきなので、タイミングとしてはいいのかなと思います。肝心なのは、集客と利益ってあんまりイコールにならないよねっていうところがあって、それは買取だけじゃなくて、みんなそうなんですね、どこの業態でも。なので、集客はもう集客として割り切って、まずは一回足を運んでもらうっていうことを目的にして、利益得るところはきちんと別で用意していく。
伊藤:LINEに登録してもらったりとかっていうところで、コンタクトを接点を持ち続けるっていうところで、しかるべきところでコンバージョンですね。利益を上げてもらうっていう形にならざるを得ないかなと思います。もちろん企画として、集客も利益も取れるよねっていうものは、狙い続けたほうがいいと思うんですけども、多分、途中で半端になってしまう可能性はあるかなと思います。
伊藤:では、GA4、Google Analyticsの設定のほうは、今後サイトをいろいろ自社でも作っていきたいよとか、そういうサイトをお手伝いするサービスをしていきたいよっていうことであれば、一緒にZoomで見ながらやってもいいかなとは思いますし、正直ショップにいて設定をするって何年かに1回しかないので、それを時間割いてやるべきかっていうところはジャッジしたほうがいいかな。
伊藤:要は専門家に投げちゃった、詳しい人に投げちゃったほうがいいよねっていう場合もあると思います。設定お願いしますっていうふうにお願いをしたほうがいいかもしれない。
H.R:そうですね。サーバーの会社で面倒を見てくれる場合、教えてくれる場合もあるし。
伊藤:結構難しいな。初期設定、そこそこコツがあるので、知ってる人はスムーズに1時間、2時間でできるんですけど、デフォルトでついてない機能とかがいくつかあるので、それを真っさらな人がやるのはやっぱり結構骨が折れるねって。Googleのツールって便利なんですけど、説明めちゃくちゃ分かりにくいんですよね。
H.R:そうですね。いろいろ読んで、chatGPTさんに簡略化して出してもらったんですけど、ここをこうしましょうとか、ちょっとやれずに止まってしまいました。
伊藤:やってみたいですか。やってみたいであれば時間を合わせて一緒にやるし、いやちょっと時間取れないよってことであれば、僕のほうで代行で設定してもいいですし。
H.R:もしこの買取店サイトを一緒にしたとしたら、もう一個、新しいサイトも自分でやれる機会はあるかなって思ってるので。
伊藤:なるほど。
H.R:伊藤さんがよければ教えていただけると、もう一つは自分でできるかなとは思います。
伊藤:素晴らしい。ちょっとやってみようと試みてはみたので、なんとなくっていう感じでは。
H.R:はい、でも多分ちょっとですね。
伊藤:そう、先ほどH.Rさんおっしゃったとおり、アナリティクスデフォルトのデータ保持期限が2ヶ月とかだったりするんですよ。それを1年か2年に設定しないといけないんです。そういう細かい点が結構あったりするんです。
H.R:見つけるべき点があるってことですね。
伊藤:そうですね。それはもう詳しい人に聞きながらやるほうがいい。僕もめちゃくちゃ調べてやったんですけど、Googleの説明が検索すると上のほうにくるんですけど、見ないようにしてます。余計混乱するんで。
H.R:情報が古かったりするんですよね。インスタとかフェイスブックもそうなんですけど。
伊藤:なので違う人が解説してるもののほうがよっぽどわかりやすかった。
H.R:一生懸命Googleが公式のYouTube見てました。
伊藤:あれはダメなんですよね。ハマる罠なんですね。
Y.K:Googleは信用しちゃいけないってことだな。
伊藤:いや、更新が追いついてないんですよ。機能がどんどん変わっている中で、マニュアルの更新が追いついてない感じです。

この記事のまとめ

H.Rさんの相談は、多くの経営者が抱える「成長への意欲と現実の壁」を象徴している。集客施策の成果が出ても利益に直結しない焦り、デジタル化への挑戦で感じる技術的な壁、季節性による売上変動への不安。これらは経営者なら誰しも経験する成長痛である。重要なのは、完璧を求めず一歩ずつ前進することだ。H.Rさんのように学習意欲を持ち続け、専門家と協力しながら課題解決に取り組む姿勢こそが、事業発展の原動力となる。同じような状況の経営者の皆さんも、焦らず着実に歩みを進めていただきたい。

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