
WEB制作のアウトソーシングは課題いっぱい、どう管理していくか?
※2025年7月の時点の情報となります。
目次
1. 相談の背景
レンタルスペースを経営するY.Kさんは、外注パートナーとの連携で思わぬ行き違いが発生していました。リモートワークが主流となる中、顔の見えないコミュニケーションの難しさを痛感。特にウェブページ制作では2週間もの遅れが生じ、今後のプライス表やギャラリー制作を控えて、効果的な進捗管理とコミュニケーション手法を模索している状況でした。
2. 要点整理
レンタルスペース事業を展開するY.Kさんの企業では、外注業者を活用したウェブページ制作プロジェクトにおいて、コミュニケーションの行き違いが原因で納期遅延が発生している。具体的には、じんたのウェブページ刷新プロジェクトでFAQページのアップが2週間遅れ、意見の相違や認識のズレが主な原因となった。今後、プライス表やギャラリーページの制作を控えており、リモートワーク環境下での効果的な外注管理手法について専門家の助言を求めている状況。
3. 問題点の抽出
**①プロジェクト管理ツールの不備**
LINEやメッセンジャーなどのチャットツールに依存した情報共有により、重要な決定事項や資料が流れてしまい、後から確認が困難になっている。ガントチャートやスプレッドシートを活用した体系的な進捗管理が不十分。
**②タスクの区切り方の問題**
1.5ヶ月など中途半端な期間のタスクを設定することで、外注先のモチベーション低下や品質管理の困難さが生じている。月単位での明確な成果物設定と納期管理が必要。
**③工数管理の欠如**
外注先の作業時間や進捗状況を適切に把握できておらず、どこでつまづいているかが見えにくい状況。専門性の異なる業務に対する工数見積もりの難しさも課題となっている。
4. ディスカッションまとめ
長年の経験を持つ伊藤さんは、外注管理の本質を的確に指摘しました。「月単位でのゴール設定」「言い訳をさせない仕組み作り」「スピードとクオリティの両立」など、実践的なアドバイスが印象的でした。特に、8割の作業をスピーディに処理し、残り2割に集中する時間を作る重要性を強調し、Y.Kさんの今後のアクションプランに具体的な指針を提供しました。
弊社からのフィードバック
編集後記
外注管理の核心は「月間単位での区切り」と「工数の見える化」にあることが明確になりました。神谷さんの2週間遅延の背景には、リモートワーク特有のコミュニケーション課題があり、多くの事業者が直面する悩みです。間宮さんの「逆管理」手法も興味深く、外注先のスキルレベルに応じた柔軟なアプローチの重要性を示唆しています。
チャットツールの限界を認識し、スプレッドシートやガントチャートでの進捗管理に移行する決断は、まさに成長の証。同じ課題を抱える皆さんも、完璧を求めず、まずは月単位での小さなゴール設定から始めてみてください。神谷さんの前向きな姿勢に学び、一歩ずつ改善していけば必ず道は開けます。

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講師紹介
株式会社ボンセレ 代表取締役
伊藤 祐介(いとう ゆうすけ)
❖ プロフィール
東京出身の“氷河期世代”。
身長182cm、見た目は大きめ、中身は細かめ。
公務員からスタートし、フレンチレストラン、築地魚河岸、ワインショップなど、業種も業界も超えて現場を経験。のちに広告代理店、EC支援、WEB制作へと軸足を移し、現在は複数企業のWEB戦略を支援。実務と現場視点に根ざした教育者です。
❖ 専門領域
WEBマーケティング/EC戦略立案
コンテンツ企画・制作
広告運用(SNS/検索)
顧客接点の設計とCRM支援
❖ 教育観・講義スタンス
「右腕は、育てることができる」。
人は“経験”だけでは変わりません。
変化するのは、思考のプロセスを鍛えたとき。
私は現場から、企画・広告・制作・接客・分析まで、すべての工程を実践してきました。だからこそ、「考えて動ける右腕」を育てるには、手を動かし、振り返り、問い直す場が必要だと考えています。
❖ 右腕育成にかける思い
「社長の想いを言語化し、現場に翻訳する存在」が右腕です。
単なるWEB人材ではなく、“経営を理解し、支える人材”を育てたい。
ひとつの強みを見つけ、自分にしかできない貢献の形を築く――
それが、このプログラムのゴールです。
❖ 私のルーツ
仮説実験授業(板倉聖宣 提唱)
科学的な思考法とディスカッションベースの学びに影響を受ける。プログラミングとの出会い
高校時代にBasicからスタート。VBAでの業務改善からWEB制作へ。
❖ 好きなこと
食べること・飲むこと・考えること。
最近のブームは激辛料理(ブートジョロキア)。
