
自分で完結できる内部SEO施策|タイトル・内部リンク・著者情報の最適化
※この記事はオンラインサロンの内容を元に作成しています。
被リンク獲得は相手次第で、コントロールできない。しかし内部施策は違う。「外部施策だと、相手の了承が必要なのでなかなかコンスタントに外部施策を行うことって今、難しいんですけれども、内部のほうは内製化できますので、項目整理して対応できるところは自分でやっていく」と伊藤は指摘する。内部リンク、タイトルタグ、Hタグ、alt属性。これらは今日から改善できる。4つの内部施策を正しく実施すれば、サイト全体の評価は確実に高まる。本記事では、優先順位の高いものから順に、具体的な実装方法を解説する。
- 被リンク獲得が難しく、自分でできるSEO対策を探している方
- タイトルやHタグの最適化方法が分からず、何から手をつければいいか迷っている方
- 内部リンクを増やしたいが、どこにどうリンクを貼ればいいか分からないサイト運営者
目次

内部SEO施策とは|自社でコントロールできる4つの要素
外部施策と内部施策の違い
SEO施策は大きく分けると外部施策と内部施策に分かれる。外部施策の代表は被リンクだ。他のサイトから自分のサイトへリンクを貼ってもらう。これは相手の了承が必要だ。「外部施策だと、相手の了承が必要なのでなかなかコンスタントに外部施策を行うことって今、難しいんですけれども」と伊藤は述べる。
プレスリリースを出しても、メディアに取り上げられるかは分からない。相互リンクを依頼しても、断られることもある。時間をかけて良質なコンテンツを作っても、自然にリンクが集まるまで数ヶ月、数年かかる。外部施策は、努力が結果に直結しない。コントロールできない要素が多すぎる。
一方、内部施策は違う。「内部のほうは内製化できますので、項目整理して対応できるところは自分でやっていくし、ご自身でできない場合は業者を使って、内部施策を高めていってください」。すべて自分で完結できる。今日から改善できる。結果が見えやすい。費用対効果が高い理由は、ここにある。
内部SEOの4つの柱
内部施策は主に4つある。内部リンク、タグと属性、引用と外部リンク、そして著者紹介だ。
内部リンクは、サイト内のページ同士をつなぐリンクだ。フッターにメインサービスへのリンクを配置する。記事の中に関連記事へのリンクを貼る。ユーザーの回遊性を高め、クローラーの巡回を効率化する。これによって、サイト全体の評価が高まる。
タグと属性は、HTMLという言語の設定だ。タイトルタグ、メタディスクリプション、Hタグ、alt属性。これらを最適化することで、Googleはページの内容を正確に理解できる。ユーザーも、検索結果でクリックしやすくなる。
引用と外部リンクは、他サイトの情報を引用し、そのリンクを貼ることだ。「〇〇のサイトでは××と言われてますが、われわれはこう考えます」という形だ。客観性が担保され、独自の解釈が評価される。自分の意見だけでなく、他者の意見も紹介することで、コンテンツの厚みが増す。
著者紹介は、誰が書いたかを明示することだ。AIコンテンツが全世界の5割を占める今、「誰が書いたか」が重要になっている。「やはり何が書いてあるかっていうよりも、誰が書いたんですかっていうところが非常に重要になってきています」と伊藤は指摘する。著者のプロフィールページを作り、記事と紐付ける。これがE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の向上につながる。
内部施策の優先順位
「この中で全部やれないけど何かだけでもやったほうがいいっていうのがあったら優先順位っていうか、どれを頑張ったらいいですか?」とO氏が質問した。現実的で重要な質問だ。すべてを一度に完璧にするのは無理だ。どこから手をつけるか。
伊藤の答えは明確だった。「基本的には上から順番に効果が高いと言われてるので、まずタイトルの最適化ですよね。それから説明文の最適化。ここは3つ目4つ目は本文になるので、本文のほうはもしかしたらシステムによってはいじれない可能性があります」。
つまり、優先順位は以下の通りだ。
- タイトルタグの最適化(最優先)
- メタディスクリプションの最適化
- Hタグの構造設計(本文依存)
- alt属性の設定(本文依存)
Hタグとalt属性は、記事の本文に依存する。記事を書く段階で設定するものだ。後から変更するのは手間がかかる。しかしタイトルとディスクリプションは、記事公開後でも簡単に変更できる。だからこそ、ここから始める。
システムによってはいじれない問題もある。H氏は「いじれないと思います。あとAIもちょっと頭が良くないと今思っていて、その2つがちょっと課題だなって思ってます」と率直に語った。使っているブログツールやCMSが、これらの機能に対応していない場合がある。
伊藤はこうアドバイスする。「もちろん皆さん割とサイトのデザイン性みたいなところにどうしても目が行きがちなんですけど、機能性のところを契約するときに、SEOわかる方にちょっとチェックしていただくだけでも、だいぶ変わってくるかなと思います」。
サイトを新しく作るとき、あるいは別のツールに移行するとき、SEO機能の有無を確認する。タイトル、ディスクリプション、Hタグ、alt属性が設定できるか。これが判断基準だ。できないツールは、どれだけデザインが美しくても、SEO的には不利になる。
既存のツールでこれらの機能がない場合は、要望を出してみる。「こういうものを入れたいんだけども何とかなりますか」と。システム会社が一生懸命やっているところなら、あとから追加してくれることもある。カスタマイズで対応してくれる場合もある。諦めずに相談する価値はある。
内部施策は、自分でコントロールできる。今日から始められる。優先順位をつけて、一つずつ確実に実施していく。それが、検索順位向上への確実な道だ。
この項のまとめ
- 外部施策は相手次第でコントロール不可。内部施策は内製化でき、今日から改善可能で費用対効果が高い
- 内部SEOの4つの柱:内部リンク、タグと属性、引用と外部リンク、著者紹介
- 優先順位はタイトル→ディスクリプション→Hタグ→alt属性。タイトルとディスクリプションは後から変更可能
- システムでいじれない場合は、SEO機能の有無を契約前に確認。既存ツールなら要望を出してカスタマイズを依頼
- 一つずつ確実に実施することが、検索順位向上への確実な道

内部リンク戦略でサイト全体の評価を高める
内部リンクの3つの役割
内部リンクは、サイト内のページ同士をつなぐリンクだ。これには3つの重要な役割がある。ユーザーの回遊性向上、クローラーの巡回効率化、そしてページ間での評価の受け渡しだ。
ユーザーの回遊性向上は、分かりやすい効果だ。記事を読み終えたユーザーに、次に読むべき記事を提示する。「この記事も参考になります」とリンクを貼る。ユーザーは興味を持ち、クリックする。1ページだけ見て離脱するより、3ページ、5ページと見てもらえれば、サイトへの信頼が高まる。滞在時間も伸びる。これがGoogleの評価につながる。
クローラーの巡回効率化も重要だ。Googleのクローラーは、リンクをたどってサイト内を移動する。内部リンクが少ないと、すべてのページを発見できない。新しい記事を公開しても、どこからもリンクされていなければ、クローラーは気づかない。インデックスされるまで時間がかかる。しかし内部リンクが充実していれば、クローラーは効率的にサイト全体を巡回できる。新しいページも素早く発見され、インデックスされる。
ページ間での評価の受け渡しは、リンクジュースと呼ばれる概念だ。評価の高いページから、評価を上げたいページへリンクを送る。するとリンク先のページの評価も高まる。これはサイト内でパワーを再配分する仕組みだ。すでに上位表示されているページは、ドメインパワーが高い。そのページから新しいページや伸び悩んでいるページへリンクを貼れば、評価が流れ込む。サイト全体の底上げができる。
効果的な内部リンクの配置場所
内部リンクは、どこに配置するかで効果が変わる。代表的な配置場所は4つだ。フッター、関連記事、パンくずリスト、サイドバーだ。
フッターリンクは、サイト全体で共通の導線を作る。主要なサービスページ、カテゴリーページ、人気記事へのリンクをフッターに配置する。すべてのページからリンクが送られるため、対象ページの評価が高まる。ただし、やりすぎは禁物だ。10個も20個もフッターリンクを並べると、Googleからスパムと見なされる可能性がある。3から5個に絞る。
関連記事リンクは、最も自然で効果的だ。記事の本文中や記事下に、「この記事も参考になります」という形でリンクを貼る。ユーザーは、今読んでいる内容に関連する情報を求めている。そのニーズに応える形でリンクを提示すれば、クリック率は高い。本文中に自然に組み込むのがベストだ。記事下に「関連記事」セクションを作るのも有効だ。
パンくずリストは、階層構造を明示する。トップページ>カテゴリー>記事という階層を、ページ上部に表示する。ユーザーは、今どこにいるかが分かる。上位階層に戻ることも簡単だ。Googleも、サイト構造を理解しやすくなる。パンくずリストは、必ず設置すべきだ。
サイドバーは、カテゴリーや人気記事へのリンクを配置する場所だ。すべてのページで表示されるため、重要なページへの導線として機能する。ただし、スマートフォンではサイドバーは下に配置されることが多い。モバイルファーストの今、サイドバーの重要性は以前より下がっている。フッターやパンくずリストを優先すべきだ。
アンカーテキストの最適化
内部リンクを貼るとき、アンカーテキスト(リンクの文言)は重要だ。「こちら」「詳細」といった曖昧なアンカーテキストは避ける。Googleは、アンカーテキストからリンク先の内容を判断する。「こちら」では、何のページか分からない。
具体的なキーワードを含めることが重要だ。「SEO対策の基本」「キーワード選定の方法」「画像最適化のやり方」といった形だ。リンク先の内容が、一目で分かる。Googleも、そのページが何について書かれているかを理解しやすくなる。
ただし、自然な文脈で配置することが大前提だ。無理やりキーワードを詰め込むと、不自然になる。「SEO対策についてはSEO対策の基本ページを見てください」という文章は、キーワードの繰り返しが不自然だ。「SEO対策の基本については、こちらの記事で詳しく解説しています」という形のほうが、読みやすい。
過度な最適化は逆効果だ。すべての内部リンクに完全一致のキーワードを使うと、Googleから操作的と見なされる可能性がある。バリエーションを持たせる。「SEO対策の基本」「SEOの基礎知識」「初心者向けSEOガイド」など、表現を変える。自然さを保ちながら、適度に最適化する。このバランスが重要だ。
用語集の活用で内部リンクを充実
「K氏と一緒にやってますけれども、用語集なんかを作っていくと、そのタグごとにリンクが貼られていくので、この内部リンクの充実に非常に便利なツール」と伊藤が助言したように、用語集は内部リンク戦略の強力な武器だ。
用語集とは、専門用語を一つずつ解説するページだ。「SEO」「キーワード」「被リンク」「内部リンク」といった用語ごとにページを作る。各記事で専門用語が出てきたら、用語集ページへのリンクを貼る。逆に、用語集ページから、その用語が使われている記事へもリンクを貼る。これによって、サイト全体に内部リンクの網が広がる。
用語集の利点は、自然にリンクを増やせることだ。記事を書くとき、専門用語は必ず使う。その用語にリンクを貼るだけで、内部リンクが一つ増える。10記事書けば、10本の内部リンクが自動的に増える。無理にリンクを考える必要がない。
さらに、ユーザーにとっても便利だ。専門用語が分からないとき、リンクをクリックすれば説明が読める。初心者にも優しいサイトになる。滞在時間も伸びる。SEO効果とユーザー体験の両方が向上する。これが、用語集の真価だ。
内部リンクは、地道な作業だ。しかし、サイト全体の評価を高める最も確実な方法でもある。フッター、関連記事、パンくずリスト、用語集。これらを組み合わせて、内部リンクの網を張り巡らせる。それが、検索順位向上への近道だ。
この項のまとめ
- 内部リンクの3つの役割:ユーザー回遊性向上、クローラー巡回効率化、評価の受け渡し(リンクジュース)
- 配置場所はフッター(3-5個)、関連記事リンク(本文中・記事下)、パンくずリスト、サイドバー。モバイル時代はフッターとパンくずを優先
- アンカーテキストは「こちら」を避け、具体的キーワードを含める。自然な文脈で配置し、過度な最適化は逆効果
- 用語集を作れば、専門用語ごとに自然に内部リンクが増える。K氏の事例で実証済み
- 内部リンクの網を張り巡らせることが、サイト全体の評価向上への確実な方法

タイトル・ディスクリプション・Hタグの最適化
タイトルタグの最適化(最優先)
「基本的には上から順番に効果が高いと言われてるので、まずタイトルの最適化ですよね」と伊藤が述べたように、タイトルタグは内部SEOの最優先事項だ。検索結果で最も目立つ要素であり、クリック率に直接影響する。
32文字以内に収めることが鉄則だ。Googleの検索結果では、パソコンで約32文字、スマートフォンで約40文字が表示される。重要な情報が途中で切れてしまうと、効果が半減する。特に重要なキーワードは、前半に配置する。「SEO対策の方法を初心者向けに解説」より、「初心者向けSEO対策の方法を解説」のほうが、キーワードが前半にある。
キーワードは前半に配置する理由は、ユーザーの視線の動きにある。検索結果を見るとき、人はタイトルの最初の数文字を見て、クリックするか判断する。後半は読まれないことも多い。だからこそ、最も重要なキーワードを前半に詰め込む。
数字を入れる効果は実証されている。「SEO対策の方法」より「SEO対策の方法7選」のほうが、クリック率が高い。具体性があり、内容が想像しやすい。「売上が上がる」より「売上が3倍になる」のほうが、説得力がある。数字は人の目を引く。積極的に使う。
クリック率への影響は大きい。同じ掲載順位でも、タイトルの良し悪しでクリック率は2倍、3倍と変わる。5位に表示されていても、魅力的なタイトルなら3位のページより多くクリックされることもある。タイトルは、検索順位と同じくらい重要だ。
メタディスクリプションの戦略的活用
メタディスクリプションは、タイトルの下に表示される説明文だ。約120文字がスマートフォンで表示される目安となる。この限られた文字数で、ページの価値を伝え、クリックを促す必要がある。
120文字でベネフィットを伝える。何が書いてあるかではなく、読むことで何が得られるかを示す。「SEO対策の基本を解説」だけでは弱い。「初心者でも今日から実践できるSEO対策を解説。3ヶ月で検索順位が上がった実例も紹介」とすれば、すぐに使える情報だと分かる。具体的なメリットを提示する。
具体的な数値や実績を含めることで、信頼性が高まる。「売上が向上した方法」より「3ヶ月で売上が2倍になった方法」のほうが、説得力がある。抽象的な表現より、具体的な数字のほうが、ユーザーの心を動かす。伊藤が示した「3ヶ月でアクセス3倍」という実例のように、実績を数値で示す。
Call to Actionの組み込みも効果的だ。「詳しくはこちら」「今すぐ確認」「完全ガイドを読む」といった行動を促す言葉を最後に入れる。ただし、これは使いすぎると安っぽく見えるため、記事の性質に合わせて判断する。
O氏から「この中で全部やれないけど何かだけでもやったほうがいいっていうのがあったら優先順位っていうか、どれを頑張ったらいいですか?」という質問があった。伊藤の回答は「まずタイトルの最適化ですよね。それから説明文の最適化」だった。この2つは、記事公開後でも変更できる。だからこそ、最初にここを完璧にする。後からでも改善できるが、最初から正しく設定すれば、その分早く成果が出る。
H1タグからH3タグまでの構造設計
Hタグは、見出しを示すHTMLタグだ。H1が最も大きな見出しで、H2、H3と順に小さくなる。「H1必須で、できればH2とかH3まで入れていって、構造を整理していってください」と伊藤が助言する。
H1は1ページに1つだ。これはページ全体のテーマを示す。多くの場合、記事のタイトルがH1になる。H1が複数あると、Googleはどれが本当のテーマか判断できない。必ず1つに絞る。
H2で大項目、H3で小項目を示す。例えば、「SEO対策の方法」という記事なら、H2で「キーワード選定」「内部リンク」「コンテンツ作成」と大項目を作る。その下にH3で「キーワードプランナーの使い方」「アンカーテキストの最適化」「タイトルの付け方」と小項目を展開する。この階層構造が、コンテンツを整理する。
順序立てた説明の重要性を、伊藤はこう指摘する。「内容が面白くても雑談ベースで話の方があっちこっち言ってるようなものは実は評価されない傾向があります。なので、きちんと順序を立てて説明をしていけるかっていうところ、その見出しがHタグになるわけです」。
Googleは、構造的にテキストが整理されているかを評価する。Hタグが適切に使われていれば、論理的な文章だと判断される。逆に、Hタグがなく、長い文章がだらだら続くだけでは、評価されにくい。見出しをつけることで、ユーザーも読みやすくなる。流し読みしても、内容が把握できる。これがユーザー体験の向上につながり、SEO評価も高まる。
alt属性で画像を最適化
alt属性は、画像に対する説明文だ。伊藤が「alt属性覚えてますか?」と問いかけたとき、H氏が「画像に画像の説明とか入れてみたいなやつでしたっけ?」と答えた。「正解です。よかったです」と伊藤。
すべての画像に説明文を追加することが重要だ。画像のファイル名だけでは、Googleは内容を理解できない。「IMG_1234.jpg」では、何の画像か分からない。しかしalt属性で「SEO対策の手順を示すフローチャート」と説明すれば、Googleはその画像の内容を理解できる。
キーワードの自然な組み込みも効果的だ。ただし、無理やり詰め込むのは逆効果だ。「SEO SEO対策 検索順位 上位表示」といった不自然な羅列は、スパムと見なされる。「SEO対策で上位表示を実現するための3つのステップ」のように、自然な文章でキーワードを含める。
視覚障害者への配慮とSEO効果の両立も重要だ。alt属性の本来の目的は、視覚障害者がスクリーンリーダーで画像の内容を理解するためだ。適切なalt属性は、アクセシビリティを向上させる。そしてそれが、結果的にSEO評価も高める。Googleは、ユーザーに優しいサイトを評価する。alt属性は、その証の一つだ。
タイトル、ディスクリプション、Hタグ、alt属性。この4つを最適化することで、Googleはページの内容を正確に理解できる。そしてユーザーは、検索結果でクリックしやすくなり、ページ内でも読みやすくなる。これが、内部SEOの基本だ。
この項のまとめ
- タイトルは32文字以内、キーワードは前半配置、数字を入れてクリック率向上。検索順位と同じくらい重要
- ディスクリプションは120文字でベネフィット提示。具体的数値や実績で信頼性を高める
- H1は1つ、H2で大項目、H3で小項目。順序立てた説明がGoogleの評価基準
- alt属性は全画像に設定。自然な文章でキーワード含め、視覚障害者への配慮とSEO効果を両立
- この4つの最適化で、Googleの理解とユーザーのクリック率が向上

引用と外部リンクで客観性と権威性を高める
引用の正しい使い方
「〇〇のサイトでは××と言われてますが、みたいな形で、予算サイトの引用文を持ってきて、そのリンクを貼る」と伊藤は説明する。引用は、自分の主張を補強するための強力な手段だ。しかし正しく使わなければ、逆効果になる。
信頼性の高いソースからの引用が大前提だ。個人ブログより、公式サイト。公式サイトより、政府機関や学術機関。信頼性の階層がある。Googleの公式ブログ、統計データを公開している政府機関、査読済みの学術論文。これらから引用すれば、自分の記事の信頼性も高まる。
引用元を明記することも重要だ。「ある調査によると」では不十分だ。「総務省の2024年通信利用動向調査によると」と具体的に示す。引用元が明確であれば、読者は自分でも確認できる。これが透明性であり、信頼性の基盤だ。
独自の解釈を加えることが、引用の真価だ。「この人はこういうふうに言ってるけどもわれわれはこういうふうに考えるんですよみたいな、独自の解釈っていうところが求められている」と伊藤が指摘するように、ただ引用するだけでは意味がない。引用した情報に対して、自分の意見を述べる。別の視点を提示する。実例を加える。これによって、オリジナルコンテンツになる。
例えば、「Googleの調査では、ページの読み込み時間が1秒から3秒に増えると、直帰率が32%増加するとされている」と引用する。そこに「実際に当社のサイトでも同様の傾向が見られた。画像を圧縮して読み込み時間を2秒短縮したところ、直帰率が25%低下した」と自社の実例を加える。これが独自の解釈であり、付加価値だ。
外部リンク(アウトバウンドリンク)の効果
外部リンクは、自分のサイトから他のサイトへのリンクだ。被リンクとは逆方向のリンクであり、アウトバウンドリンクとも呼ばれる。一見、ユーザーを外に逃がしてしまうようで、損に思えるかもしれない。しかし実際には、SEO効果がある。
自サイトより権威性の高いサイトへのリンクが重要だ。自分のサイトが個人ブログなら、企業の公式サイトや政府機関へのリンクは価値がある。「このブログは、信頼できる情報源を参照している」とGoogleが判断する。引用元を示すことで、情報の正確性を担保している証拠になる。
客観性の担保も大きな効果だ。自分の意見だけを述べるブログより、他者の意見も紹介しているブログのほうが、バランスが取れている。一方的な主張ではなく、多角的な視点を提供している。これが、コンテンツの質を高める。
Googleからの評価向上につながる理由は、ユーザー体験の向上だ。ユーザーは、一つのサイトだけでなく、複数のサイトを見て情報を集める。外部リンクがあれば、そのプロセスが効率化される。ユーザーにとって便利なサイトを、Googleは評価する。自分のサイトだけで完結させようとするより、適切な外部リンクで補完するほうが、結果的に評価される。
リンク先の選定基準は、3つだ。第一に信頼性。公式サイト、政府機関、学術機関を優先する。第二に関連性。自分の記事の内容と関連する情報を提供しているサイトを選ぶ。第三に最新性。古い情報より、最新の情報を提供しているサイトを選ぶ。
引用と外部リンクの実践例
統計データの引用は、最も効果的だ。「インターネット利用者の〇%が△△している」という数値データは、説得力がある。しかし自分で調査するのは現実的でない。だからこそ、信頼できる機関が公表しているデータを引用する。総務省、経済産業省、民間の調査会社。これらのデータを活用する。
公式サイトへのリンクも重要だ。ツールやサービスを紹介するときは、必ず公式サイトへリンクする。「Googleアナリティクスは」と説明するなら、Googleアナリティクスの公式サイトへリンクを貼る。読者は、そこから直接アクセスできる。二次情報ではなく、一次情報へ導く。これが親切だ。
学術論文や政府機関サイトの活用は、専門性を示す。医療、法律、金融といった専門分野では特に重要だ。「論文によると」と引用し、その論文へのリンクを貼る。これによって、記事の信頼性が大きく高まる。Googleは、E-E-A-Tを重視している。専門性、権威性、信頼性を示すために、学術的な引用は有効だ。
nofollow属性の使い分けも知っておく。通常の外部リンクは、リンク先にSEO効果を渡す。しかし広告やアフィリエイトリンクには、nofollow属性をつける。これによって、「このリンクはSEO目的ではなく、商業目的です」とGoogleに伝える。適切に使い分けることで、Googleからの評価を保つ。
引用と外部リンクは、コンテンツに深みを与える。自分の意見だけでなく、他者の意見も紹介する。データで裏付ける。信頼できる情報源へ導く。これが、質の高いコンテンツの条件だ。
この項のまとめ
- 引用は信頼性の高いソース(政府機関、学術機関、公式サイト)から。引用元を明記し、独自の解釈を加えることでオリジナルコンテンツに
- 外部リンクは権威性の高いサイトへ貼ることで客観性を担保。ユーザー体験向上がGoogleの評価につながる
- 統計データ、公式サイト、学術論文へのリンクが効果的。E-E-A-T向上に寄与
- 広告やアフィリエイトリンクにはnofollow属性を使い分け
- 引用と外部リンクでコンテンツに深みを与え、多角的視点を提供することが質の向上につながる

著者情報の充実でE-E-A-Tを向上させる
AIコンテンツ時代における著者情報の重要性
「これからのSEOに必須と考えてもいいでしょう」と伊藤は強調する。なぜ今、著者情報が重要なのか。理由は明確だ。AIによるコンテンツ生成が急速に進んでいるからだ。
「文章自体はここ1年ぐらいで非常にAIで自動生成が進んできました。先週ニュースで見たんですけれども、実は全世界のコンテンツの約5割はAIで生成されてるそうです」。この状況で、Googleは何を評価するのか。何が書いてあるかではなく、誰が書いたかだ。
AIは、文法的に正しく、情報も正確な文章を生成できる。しかし、実体験は書けない。専門家としての知見も持たない。業界での実績もない。つまり、E-E-A-Tの最初のE、Experience(経験)が欠けている。だからこそ、人間が書いたこと、しかも専門性のある人が書いたことを証明する必要がある。それが著者情報だ。
「やはり何が書いてあるかっていうよりも、誰が書いたんですかっていうところが非常に重要になってきています」。この言葉が、現在のSEOの本質を表している。コンテンツの質は大前提だが、それに加えて、著者の信頼性が問われる時代になった。
著者プロフィールページの作成
「今、K氏のサイトではK氏のプロフィールのページを作成して、そこをベースにサイトのパワーをためていこうねっていう施策を今進めてる最中になります」と伊藤は実例を紹介する。
著者プロフィールページには、何を書くべきか。経歴、実績、専門性の3つが核心だ。経歴は、どんな経験を積んできたかを示す。「〇〇業界で15年勤務」「△△の資格を保有」といった情報だ。実績は、具体的な成果を示す。「100社以上のコンサルティング実績」「メディア掲載〇回」といった数値だ。専門性は、何の専門家かを明確にする。「SEO対策の専門家」「Webマーケティングコンサルタント」といった肩書きだ。
顔写真やSNSアカウントの掲載も重要だ。顔が見えることで、実在する人物だと分かる。SNSアカウントがあれば、日常的な発信も確認できる。これらが、信頼性を高める。架空の人物ではなく、実在する専門家が書いている。この証明が、著者情報の役割だ。
記事と著者ページの紐付けも忘れてはならない。各記事に「著者:〇〇」と表示し、著者名をクリックすると著者ページに飛ぶ。この導線を作る。すべての記事が、一人の専門家によって書かれている。この一貫性が、サイト全体の信頼性を高める。
E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の強化
E-E-A-Tは、Googleが重視する評価基準だ。Experience(経験)、Expertise(専門知識)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったものだ。
Experienceは実体験の記述だ。「実際に使ってみた」「自分で試した」という一次情報が重要だ。AIには書けない。人間だけが持つ価値だ。製品レビュー、サービス体験、実践した結果。これらを記事に盛り込む。
Expertiseは専門知識の証明だ。著者プロフィールで示した専門性を、記事の内容で裏付ける。表面的な情報ではなく、深い洞察を提供する。専門用語を正しく使う。最新の動向を把握している。これが専門知識の証だ。
Authoritativenessは業界での権威性だ。他のサイトから引用される。メディアに取り上げられる。講演やセミナーの実績がある。こうした外部からの評価が、権威性を示す。
Trustworthinessは信頼性の担保だ。情報の正確性、引用元の明示、連絡先の掲載、プライバシーポリシーの設置。これらすべてが、信頼性を構成する。
記事ごとの著者表示と構造化データ
「そんな目立つ場所に置かなくてもいいんですけど、この人が書いてますっていうところに、記事の最後の方に、皆さんの簡単なプロフィールを入れていただいて、そこが根拠の中心になるよっていうところを設定していただくといいかなというふうに思います」と伊藤は助言する。
記事の著者名を明示することは、今や必須だ。記事の冒頭か末尾に「著者:〇〇」と表示する。読者は、誰が書いたかを確認できる。Googleも、著者情報を認識する。
構造化データでの著者情報設定は、より技術的だ。JSON-LDという形式で、著者の名前、プロフィールURL、所属組織などを記述する。これによって、Googleは著者情報を確実に認識できる。検索結果に著者名が表示されることもある。
複数著者がいる場合の対応も考える。サイトに複数人が記事を書いている場合、それぞれに著者ページを作る。各記事に、執筆者の名前を明記する。これによって、誰が何の専門家かが明確になる。
ゲスト執筆者の扱いも同様だ。外部の専門家に記事を書いてもらう場合、その人のプロフィールも掲載する。専門性の高い人が書いた記事は、サイト全体の評価を高める。
内部SEO施策の4つ目、著者情報の充実。これがE-E-A-Tを向上させ、AI時代のSEOで勝ち残る鍵になる。AIで素敵な記事を作成して喜んでいてはいけない、もう次の戦いが始まっているのだ。
この項のまとめ
- AIコンテンツが5割の時代、「誰が書いたか」が重要に。Experience(経験)はAIには書けない人間の価値
- 著者プロフィールページに経歴・実績・専門性を明記。顔写真とSNSアカウントで実在証明
- E-E-A-Tの4要素:Experience(実体験)、Expertise(専門知識)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)
- 記事に著者名を明示し、構造化データ(JSON-LD)で設定。複数著者やゲスト執筆者も同様に対応
- 著者情報の充実がAI時代のSEOで勝ち残る鍵
編集後記
サイトを作る際は、デザインに目が行きがちだが、機能性も重要だ。伊藤が指摘するように、「皆さん割とサイトのデザイン性みたいなところにどうしても目が行きがちなんですけど、機能性のところを契約するときに、SEOわかる方にちょっとチェックしていただくだけでも、だいぶ変わってくる」。美しいサイトを作っても、タイトルタグやHタグが設定できなければ、SEO的には不利だ。O氏の「この中で全部やれないけど、と言う人でも、どれかはやったほうがいい」という提言は、現実的だ。完璧を目指す必要はない。まずタイトルとディスクリプションから始める。次にHタグを整理する。alt属性を設定する。内部リンクを増やす。一つずつ、確実に実施していく。O氏が「いじれないと思います」と率直に語ったように、システムの制約もある。しかし、要望を出せば対応してくれることもある。諦めずに相談する。K氏の用語集施策のように、工夫次第で内部リンクは充実できる。内部SEOは、自分でコントロールできる。今日から始められる。それが最大の強みだ。

講師紹介
株式会社ボンセレ 代表取締役
伊藤 祐介(いとう ゆうすけ)
❖ プロフィール
東京出身の“氷河期世代”。
身長182cm、見た目は大きめ、中身は細かめ。
公務員からスタートし、フレンチレストラン、築地魚河岸、ワインショップなど、業種も業界も超えて現場を経験。のちに広告代理店、EC支援、WEB制作へと軸足を移し、現在は複数企業のWEB戦略を支援。実務と現場視点に根ざした教育者です。
❖ 専門領域
WEBマーケティング/EC戦略立案
コンテンツ企画・制作
広告運用(SNS/検索)
顧客接点の設計とCRM支援
❖ 教育観・講義スタンス
「右腕は、育てることができる」。
人は“経験”だけでは変わりません。
変化するのは、思考のプロセスを鍛えたとき。
私は現場から、企画・広告・制作・接客・分析まで、すべての工程を実践してきました。だからこそ、「考えて動ける右腕」を育てるには、手を動かし、振り返り、問い直す場が必要だと考えています。
❖ 右腕育成にかける思い
「社長の想いを言語化し、現場に翻訳する存在」が右腕です。
単なるWEB人材ではなく、“経営を理解し、支える人材”を育てたい。
ひとつの強みを見つけ、自分にしかできない貢献の形を築く――
それが、このプログラムのゴールです。
❖ 私のルーツ
仮説実験授業(板倉聖宣 提唱)
科学的な思考法とディスカッションベースの学びに影響を受ける。プログラミングとの出会い
高校時代にBasicからスタート。VBAでの業務改善からWEB制作へ。
❖ 好きなこと
食べること・飲むこと・考えること。
最近のブームは激辛料理(ブートジョロキア)。

