BackNumber SNSとどうかかわるべきか?中小企業の戦略 2024年12月

SNSは3台メディア施策のひとつ、手順とウェイト付けを整理

 ※2024年12月の時点の情報となります。

デジタルマーケティングの現場では、理想と現実のギャップに日々直面する。SNS投稿の管理、ブログの効率的な運用、そして集客と利益の両立という永遠の課題。レンタルスペース運営と買取店経営という異なる業態の事業者が、共通の悩みを抱えながらも、それぞれの解決策を模索する生々しい現場の声を記録したものである。外部委託と内製化の境界線、技術的な壁への対処法、そして何より「手間をかけずに成果を上げる」という経営者の切実な願いが浮き彫りになっている。

こんな方に見て欲しい

サービス業経営者:レンタルスペース、買取店、美容室、カフェなど顧客との接点が重要な業態。
スタートアップ創業者:限られた予算でマーケティング活動を行いたい。
SNS運用で成果が出ない人:投稿しているが集客につながらない。

中小企業はSNSとどう向き合うか?

SNS運用は目的を明確に

伊藤:では、早速ですが、今日の本題に入りたいと思います。SNSとどう向き合うかということをテーマに進めています。
伊藤:SNSの時代だよねっていうところがあってですね。どの会社もSNSやれって上司から言われて、担当者が無理やりやらされているような状況だと思います。もちろん成功してるとこもあれば失敗してるところもあって、失敗してるところがほとんどなのかなと思います。
伊藤:SNSは僕もあんまりしゃべりたくないなっていうところがもともとずっとあって、というのはお二人にはご紹介してるんですけど、
伊藤:その昔、S社の社長さんに「伊藤さんは情熱と行動力はあるけど、共感力はゼロだ」って面と向かって言われたんですね。SNSは共感力が重要なんですって言われていたから、ずっと避けていました。でも、Y.Kさんのプロジェクトに参加させていただいて、2年くらいXの運用をやって、インスタはまだ半年くらいですけども、成果が出始めたんで、何かお伝えできるところがあるかなということで、今回SNSを題材にしてみました。
伊藤:SNSの目的は3つですね。認知を広める、ファンを作っていく、そして自社のサイトに誘導するっていうところが運用の目的になるかなと思います。
伊藤:3大メディアという考え方があるんですね。オウンドメディアは自社のサイトだったりブログですね。ペイドメディアというのは様々な解釈がありますけども、お金を払って載せてもらうので、ウェブ広告になります。それから今回のアーンドメディア、SNSですね。認知を広げるということと、同時に共感を得るということが目的なので、したがって、つれづれ日記はダメだし、売り込みもダメよということです。
伊藤:ダメよというよりは、10回に1回くらいはそういうものが入ってきてもいいけども、そういうものがメインになってしまうとお客さんが離れてしまうという、大変難しいメディアになると思います。
伊藤:それができるのかというところですね。自社のサイトに誘導することが目的なので、まずは一番重要なのは、クリックした先に骨太な読み応えのある、価値のあるブログがあるかというところが重要なんです。ここを皆さん勘違いしているので、「SNSやればいいんでしょ」って言うんですけども、SNSってやっぱりアップダウンが激しいので、なかなか成功するのは難しいんですね。効果を維持するのは難しいので、しっかり自社サイトに誘導するっていうところを目的にしましょうねというのがあります。
伊藤:では、SNS運営していく上で、メリットとデメリットがあるんで、それを整理してみました。メリットはこんな感じですね。その1、その2に分けました。
伊藤:その1、拡散の効果がありますよということですね。良い内容のもの、よく時事ネタを取り扱ったり、疑問を呈したりみたいな内容がわりとバズりやすいと言われています。拡散も狙えるし、なおかつ無料でアカウント登録すれば即運用が開始できるということですね。それから個々の投稿は、先ほど言った骨太なブログを書くよりははるかに簡単なわけですね。大体2、300文字のもの、Twitterだと140文字という上限がありますけれども、手離れの良い投稿ができるということになると思います。
伊藤:その2ですね。行動の新規性という概念をぜひ覚えておいてください。新しいサービスにすぐ参加したいよという人は購買傾向が高いんですね。「何か新しいものないのかな」というふうに常に探しているので、新しいメディアが出たら先に参加しておくというのは非常に良い選択になっていると思います。つまり、アーリーアダプターですね。新しいもの好きの人で溢れているということになります。
伊藤:という意味ではですね、一番実はユーザーが多いSNSはFacebookではあるんですけれども、Facebookは肥大化しすぎたので、もうアーリーアダプター以外のユーザーもたくさんいるんです。なので、より新しいメディアにチャレンジしていくのはイコール販売のチャンスが高いよねということになります。
伊藤:もう一つがですね、先行者優位です。SNSもそうですし、ブログも先に始めていた人が基本的には勝っていくゲームなので、なるべく早めに参加したほうがいいよねっていうふうになります。アーリーアダプターがたくさんいるっていう話と同じなんですけども、動画サイトといえばYouTubeが最大ですけれども、それに対して新しいメディア、TikTokというのは、若者向けのメディアになりますけれども、YouTubeで100位にいるよりもTikTokで1位にジャンルでいるほうが価値が高いわけですね。なので、どんどんどんどん新しいメディアができれば、そこに切り込んでいくっていうのは悪い選択ではないかな。その分、ものやサービスが売れるチャンスが増えるというわけです。
伊藤:では、今度は反対デメリットのほうを見ていきましょう。5つあります。
伊藤:1つ目がフロー型ですね。よくウェブ用語で出ますけれども、フロー型、ストック型と言われるものですね。つまり、ブログコンテンツは長期的にユーザーが来て閲覧されるチャンスがありますけれども、SNSの場合は3日以降経った投稿が見られるチャンスというのはほとんどないんですね。なので使い捨て、流れは速いけども、広がりは速いけども使い捨てになってしまう。
伊藤:それから実は運用コストが高いよということですね。アカウント登録するだけで使えるので、初期投資はほぼゼロに近いんですけれども、逆に運用、毎日投稿しているからこそ閲覧が増えてフォロワーが増えていきますけれども、毎日投稿しなければどんどん落ちていってしまうわけですね。たとえば走るのを止めた自転車のようなイメージになってくると思います。この部分のコストをどう見るかということですね。毎日更新。
伊藤:それから炎上のリスクがあるということですね。内容によってはコンプライアンスに合わないものは投稿しないほうがいいよねっていう、その感覚を担当者は持っているかということですね。
伊藤:それからBANリスク。炎上リスクというのは、ユーザーがどう思うかっていうところになるんですけども、反対にBANリスクというのはプラットフォーマー側ですね。FacebookだったりインスタだったりXのサイトとして不適切な内容であれば、ある日突然アカウントが死んでしまう状況になるので、アップダウンが激しいだけじゃなくて、ある日突然収穫がゼロになる、価値がゼロになる可能性があるということですね。
伊藤:それから最後です。これが一番大きいかなと思います。価値のない高揚感が運用していると生まれます。つまり、いいねがついたりとかフォロワーが増えることっていうのは、売り上げの効果はないわけですね。売上の効果は間接的にはありますけども、直接的には効果がないわけです。なおかつ売り込みが嫌がられる傾向にあるということですね。
伊藤:それから万バズと言いますけれども、インプレッションが1万以上いく確率というのは全体の0.1%になるわけです。「バズった、バズった」と閲覧増えたよ。ただその結果売り上げゼロっていうことも全然珍しくないわけですね。なので、本当に価値がある取り組みなのかっていうところは時々振り返りながら、どれくらいこのSNSに時間を投下すべきか、お金を投下すべきかっていうところは、ジャッジをしていったほうがいいかなというふうに思います。
伊藤:とりあえず2つの単元ご説明いたしましたが、何かご意見とかご質問などございますでしょうか。
Y.K:意味のない高揚感というのは、毎日上げてる達成感があるという方がたくさんお見えになるので、それかなと思いました。いいねが目的ではないということと、万バズのことで。昔よく言われたのが、Facebook疲れで毎日毎日投稿してたけど、何か月かすると全く投稿がなくなるっていうのにつながるのかなと思いました。
Y.K:あとは炎上リスクっていうのは、人間のリスク、あとはBANリスクっていうのがプラットフォーマー側のリスクに分けられた、この2つ以外のリスクって何があるかなと思って、今考えてました。ちょっとまだ結論出てませんが。すみません、感想になりますが以上です。
伊藤:H.Rさん、何かある?
H.R:今までの中で一番自分には身近なトピック。大学生の頃ミスコンとかやってたので、SNSの増やすとかこうやってやってくださいとかめっちゃやってたから、Twitterと、なんとなくこう分かるんですけど、じゃあ自分を売るってなった時は、それこそ毎日一応できたんですけど、お店で会社でやるってなるとどうしてもネタに困っちゃって、結局今も5日から1週間に1回投稿みたいになってしまっているので、この運用コストっていうところは結構続けるのに課題だなとは思いますね。
H.R:パートさんに任せちゃって、結局パートさんが1個の投稿にじゃあ3時間ぐらいかけるとそれはどうなんだろうって思ったりとか、買取はインスタからお客さんが来るのだろうかとか、結局何上げましょうっていうところですごい止まっちゃってはいるので、さっきY.Kさんが1か月のやつ、一覧表作ってたのを見て、うちもそれを私が例えば写真とトピックだけ決めて、文章はパートさんに作ってもらうとかって、やるとできるだろうなっていうのは思ったんですけど、それをどこまでコストと時間を割いてやるのかっていうのがSNSは難しいなって思ってます。
H.R:多分時間をかければかけるほどバズる可能性は高くなるような気はするんですけど、どうなのかなって思ってますね。

この項のまとめ

  • SNSは「共感」のメディアであり、情報の橋渡しにすぎない
  • 認知を広げることは可能だが、それ自体が目的ではなく、最終的なゴール(自社サイトや本質的価値)へつなぐ導線であるという位置づけが必要。

  • 短期的拡散と長期的資産は異なる
  • SNSは即時性と拡散力が武器である一方、蓄積されにくい媒体であるため、長期的な影響を見込むには他のストック型メディアとの連携が不可欠。

  • 効果的な運用には「設計」が求められる
  • 偶然のバズや感覚的な運用に頼るのではなく、誰が何をどのように運用するかを事前に設計・分担し、仕組み化していく姿勢が求められる。

  • 「高揚感」は指標ではなく、判断を曇らせる可能性がある
  • フォロワー数や反応の多寡は一種の報酬系だが、それ自体が成果ではない。冷静に目的と手段を見極めることが必要である。

  • 参加の早さが「価値」になる可能性もある
  • SNSや新しいメディアは「先行者優位」が存在する領域であり、継続や技術よりも「早さ」そのものが成果につながる場合がある。

3大メディアのウェイト付けが重要

ブログを中心とした情報設計が鍵

伊藤:前提としてやはり公式なアカウントと個人のアカウントだと圧倒的に個人のアカウントのほうが伸びやすいんですね。なので例えばインスタグラマーがこういうふうにインスタをやるとフォロワー増えますみたいなことをやってるんですけど、同じことをやっても全然増えないんですよ、公式アカウント系っていうのは。そういう苦しさというのは1つあるかなと思います。
伊藤:もう1つがネタ切れっていうところなんですけど、そこがまさに肝かなと思っていて、基本的にはここなんですね。自社にブログがしっかりあって、その切り口、トーク術を変えながら1つのブログで大体3つぐらい切り口があると思うので、それをダイジェスト版で貼り付けるっていうところをベースにしていった方がいいですね。
伊藤:そうじゃないとネタ切れするし、ネタがブレるしっていうところがあるので、SNSを乗り切るにはブログをしっかり書けっていうことです。ブログをしっかり作る力があると、逆説的ですけど、SNSぐらいちょろいんですよ。なのでまずブログをしっかり書きましょうねっていうところをベースに置いたほうがいいなという。
H.R:AIで作ってもらってるじゃないですか。それをネタ切れに困るんだったらそれをベースにして、インスタのとかってやるのが効率がいいかもしれない。
伊藤:そこに慣れてくると結構楽勝なんです。今お手伝いしている壁紙のECのサイトも、4月ぐらいからブログやったほうがいいですよっていうふうにお伝えして、今SEOの効果が出始めてるんですよ、半年ぐらいで。同時にSNSも一回下火になってたんですけど、復活し始めてるんです。なぜならブログを中心に考えているというところです。
伊藤:なのでSNSだけやってるとどんどんしんどくなるんですね。時間の使い方も含めてしんどくなるんで、ブログを中心に据えるというのは非常におすすめの戦略かなと思います。
Y.K:H.Rさんに質問ですけどいいですか。AIのブログの作成ツール、前回見せていただいたんですけど、使えます?僕は買取店のブログ見てないのでごめんなさい。
H.R:使えますっていうのは機能的には使えてはいるんですけど。
伊藤:使えますっていうのは機能的に操作に慣れたか、操作が飲み込めたか、直感的に操作ができるかという問題と、PVが伸びてるかどうかとか、あとはSNSのフォロワーが伸びてる、何かコンバージョンがどこかから見えてきたかなと思って。
H.R:そうですね。機能的にはすごい使いやすい、数値は見ていないが、来店は増えてきている。
H.R:全部お願いするつもりで最初から頼んできてくれたので、一軒が全部うちで本当に決まってしまえば、やってよかったなっていうぐらいの金額にはなってくるかもしれないので、今はちょっとそれを頑張れたらいいなっていう感じで。一個その依頼がありましたという感じです。
Y.K:分かりました。
伊藤:じゃあちょっと簡単に先に実績を見せたほうがいいかなと。こんな感じですね。これはXのほうの成績です。ブルーのほうがフォロワーの上がった感じですね。1日あたりのデータで。エンゲージメントも夏以降で爆増しています。ちょっと最近低調気味ですけど。
伊藤:インスタのほうが、こっち。こんな感じ。
H.R:すごい。でも右にずっと右肩上がり。
伊藤:基本的には投稿の内容は全く一緒です。本当は変えたほうがいいんですけど、そこまで割ける時間がないので。基本的には1日1投稿、平日はしています。インスタはそれでいいんですけど、Xのほうは1日3回投稿しないとダメなんですね。なぜなら6時間ごとに投稿の価値が半分になっていると言われているので、ほぼ12時間経つともう見られない投稿になっているんですね。なのでお昼が新しい投稿で、朝一と夜はボットを作って自動投稿をしています。
伊藤:そんな感じでようやく軌道に乗ってきたかなというところではあります。やっぱり各媒体の特徴というのがあって、ネットで検索するといろんなものが出てくるので、そういうものを参考にしながら進めるのがいいかなと思います。
伊藤:日本だとFacebookはほとんど死んじゃってますけど、世界的にはまだまだたくさん使われてるんですね。なのでユーザーの特徴を把握した上で、どのSNSに参加していくかっていうところは十分検討した上で始めたほうがいいかなと思いますし、ネタは同じでいいので、2つぐらいやったほうがいいかなと思います。インスタとTwitterはやろうねとか。LINEとか。
伊藤:1個だけだとやっぱりちょっともったいないですね。なので複数やりましょうということになるかなと思います。やっぱり買取センターと考えると、インスタグラムなのかな、あるいはLINEなのかなっていうところはありますけども、高収入層だとするとFacebookもいいかもねっていうところですね。なので十分特徴を把握した上でどれに乗り込んでいくか。
伊藤:TikTokもすごい閲覧回ってるんだって皆んな言うんですけど、全然自社サイトに来てくれないんですよね。僕はTikTokはあんまり価値を感じないんです。ものによっては価値を発揮する可能性は、ジャンルによってはですね。なのでユーザーの特性っていうのは非常に重要だなということになります。

この項のまとめ

  • 公式アカウントの制約と個人アカウントとの本質的な違い
  • 公式アカウントは信頼性がある一方で、共感性や拡散性において個人アカウントに劣る構造的ハンディがある。戦略的な運用が求められる。

  • 情報発信の「土台」としてのブログの重要性
  • SNSはブログを中心に派生させる補助的な媒体であり、ブログが充実していれば、SNS投稿は「再編集」で済むため、ネタ切れせず運用が安定する。

  • メディアの特性理解と役割分担の明確化
  • SNSごとに投稿頻度・拡散力・反応スピードが異なるため、媒体の特性に応じた戦術設計とツール(自動投稿など)の活用が鍵となる。

  • 多面的な展開による接点の拡張
  • 1つのSNSに依存せず、複数のメディアに同一の内容を展開することで、異なる層・特性を持つユーザーへの接点を拡大できる。

  • ユーザー特性に基づいたプラットフォーム選択の重要性
  • 利用者の年齢層や関心、消費行動に応じて適切な媒体を選ぶことが、成果の最大化には不可欠。媒体選びは戦略の出発点となる。

SNSの効果を最大化するための施策

伊藤:はい、では次、最後いきますね。その他もろもろあります。まずは、投稿時間の最適化を図りましょうってことですね。
伊藤:朝はおはようございます、みたいな感じで、今日も頑張りましょうみたいなものが割と受けるんですけど、やっぱりネガティブな投稿というのは意外と共感を生みやすいんですね。社会の矛盾だったりっていうところを突いていくっていうのは、割と共感を生みやすいんで、そういうものはなるべく夕方にするといいよと言われています。
伊藤:ただしいくつかのNGワードがあったりするので、その判定に引っかからないようにしたほうがいいよねというところがあります。具体的に言うとですね、足場の上で壁塗ってる工事の投稿に対してですね、攻撃的な内容の可能性がありますということで、非表示になってるんですね。
伊藤:この人が怖いなーってコメントしてくれて、怖いですよーって言ったらですね、これが攻撃的だと判定されて。Xのほうはですね、インスタに比べるとかなりAIがしょぼいので、こういう変な判定が下ったりするわけですね。ミュート機能が発動しないようにNGワードをいくつか事前にチェックしていくといいかなと思います。
伊藤:それからですね、投稿の内容をすごくこだわってる人いるんですけど、実はフォロワー増やしていくには、プロフィールとかアイコンとヘッダーというのが非常に重要なんですね。ここにやっぱりインパクトとか面白さ、なんかこのアカウント面白そうだなっていう期待感が持てないとやっぱりフォローはしてくれないですね。
伊藤:続いて固定の投稿なんかも非常に重要なので、そこに対しては非常にこだわったほうがいいですし、何だったらプロにそこの部分だけ依頼してもいいぐらい重要な部分なんですね。
伊藤:Y.Kさんのアカウントでいうと、どういう人なんだろ?っていうのと、どういう投稿をするんだよっていうところはプロフィールで伝えたほうがいいですし、固定ツイートのほうは、つなげるために、なぜこのSNSを始めたのかとか経緯を入れておいて、固定ツイートを見てねみたいな形で掲載しておくとクリックされて、最初の部分だけは確実に見てもらえると、こういう仕掛けを作ったりするんですね。
伊藤:投稿ももちろん重要なんですけども、プロフィールがめっちゃ重要だよという話でした。
伊藤:はい、一旦講義はここまでになりますけど。
Y.K:プロフィール、アイコンヘッダーってプロフィールは、先ほどの自分のリード文とか紹介文だと思うんですけど、マインドマップのほうにヘッダーとか何とか書いてある。アイコンとヘッダー、あと固定投稿。
Y.K:アイコンはわかりますが、ヘッダーっていうのは、パッと初見でこの人だ、そういう意味ですか。それとも違う意味ですか。
伊藤:おっしゃるとおりで、初めて見た人もなんとなく内容がわかる。このアカウントの内容がわかるっていうのが一つ重要な要素なんですけど、もう一つが、いいねとか押してったときに、ヘッダーとかアイコンが特徴的じゃないと、この人、前見た人だっけ、なんだっけとなる。
伊藤:記憶に残らないようなものは避けたほうがいいですね。
伊藤:壁ダンの場合、1個失敗したのかなと思うのは、白黒やっぱりやめたほうがいいんですよね。白黒のアイコンってめちゃくちゃ多いんですよ、他に。そうすると、こう並んだときにやっぱり目立たないんですよね。何がしかの特徴的な色があったほうが、あのアカウントだって認識してもらえるんですけど、白黒のアイコンってめちゃくちゃ多いんで、あんまり望ましくないかなと思います。
伊藤:比較してどうでしょうか。目立つでしょうか。
H.R:競合店を見ましょうか。
Y.K:どうでしょうか。まあ色は……。再検討しましょう。
Y.K:先ほどの徒然日記はだめだよっていうことをもう少し深掘りしたいなと。
Y.K:次の質問でそれを思ってたんですけど。
伊藤:なにを投稿するかですね、インスタでいうと基本的にリンクってアカウントに1個しか貼れないじゃないですか。もう1個貼れるのはストーリーズなんですよね。ただストーリーズは24時間限定なので、ストーリーズ皆さんやりましょうね。インスタ伸ばしたいんであれば。
伊藤:週1回はストーリーズをやりましょう。一番効率がいいのはリール投稿しておいて、それをストーリーズに再利用できるんで、何週間か前に上げたリールをストーリーズで週1回流すっていうとコストが少なくてアカウントの価値が上がるので、それをやったほうがいいかな。
伊藤:それをやるときにやっぱり、今日は何の日みたいな投稿だとずれちゃったりするんで、当たり障りない内容にしといて、良い1日をお過ごしくださいみたいなものの終わり方だといつ出しても成立するんで、そんなやり方がいいかなと思いますが、ストーリーズを入れた上で、ハイライトにストーリーズが流用できて、ここにリンクを貼りましょうって言ったら、そうじゃないとインスタやってる意味ないねって話になるので。
H.R:ハイライトにリンクを貼る。
伊藤:そうですね。
伊藤:なので、工程としては最初にリール投稿をする。リール投稿をストーリーズに再利用する。ストーリーズで上がってるものはハイライトに使えるんで、この3ステップでリンクを用意しとくってことですね。
H.R:リンクでサイトに来てもらうってこと?
伊藤:そう、ハイライトにリンクが貼れる。
伊藤:なので、ハイライトを上手に使わないと、インスタをやってる意味が低下してしまうよねっていうことなんで。
伊藤:ストーリーを上げるときにリンクを貼っておくと、ハイライトにリンクが貼れる。どっちだったかな。僕も実はあんまりできてなくて忙しすぎて、週1回やらなきゃいけないなと思って、たまに忘れる。
伊藤:ストーリーズの時点でも貼れるし、ストーリーズの時に貼っておくと、ハイライトにそのまま使えるので、ストーリーズにするときにリンクを貼りましょう。
伊藤:H.Rさんの場合だったら、例えば、貴金属買い取りみたいな、リールを上げてそれをストーリーズにして、貴金属のブログのトップのリンク、それをハイライトに貼る。
伊藤:みたいな流れを作るわけですね。
伊藤:なので、どのお客さんに、どのページを見て欲しいかというとこから逆算して、リールを作りましょうねっていうところです。
伊藤:インスタの場合、通常の投稿は居間はほとんど、フォロワー以外見られなくなってきてるんで、週1回のリールと週1回のストーリーズっていうのは、必須になってきています。
Y.K:アルゴリズム評価が変わってきたんですね。
伊藤:そうですね。
Y.K:昔と同じことをやっとっちゃダメ。
伊藤:Y.KさんのInstagramアカウントも非常に伸びてるんですけども、お金の匂いが全くしないんで、やめた方が良いかなと思っています。
伊藤:要は1週間、SNSに投下している時間、同じ時間使うんだったら、ブログ書いたほうがいいなと思っています。
伊藤:ちょっと時代と逆行してるようですけども、やっぱりお金を生むかどうかっていうところが非常に重要なので、何万人フォロワーいるぜっていう、見栄を張りたい気持ちはわかるんですけども、あんまり実際の効果がない、見えてこないんですね。
伊藤:まだフォロワーが800人、もうすぐ900人ですけど、これが3000人ぐらいになると景色変わるのかもしれないですけど、あんまり深い付き合いやり取りは期待できないのかなっていうのが、今、見解です。
伊藤:ご質問ありますか。
H.R:リールは動画ですか、写真ですか。
伊藤:どっちでもいいですよ。あんまり違いないかな。勿論もっとこだわって作れば差が出てくるんでしょうけど。
伊藤:編集のしやすさとかで選んでもいいかなと。canva使えばスライド形式で動画いけるので。
Y.K:H.Rさん、伊藤さんへの質問はよろしいですか?
H.R:はい。今とりあえずやってみようと、次までに毎日投稿をすると。今いっぱい紙に書いてペタペタ貼ってます。
Y.K:すごい、素晴らしい。
H.R:質問は、そうですね。今ちょこちょこ聞いたので、はい、特に今のところはないです。
Y.K:はい、伊藤さん、あの、さっきの、僕のほうから伊藤さんよろしいですか?
伊藤:あー、えっと、その前に、H.Rさんのお話でお伝えしたいのは、もちろん毎日更新してみて、伸びるようであれば続けたほうがいいんですね。あんまり手間かからずに続けられるようであれば、続けていったほうがいいと思うんですけども、一方で、やっぱりローカルビジネスじゃないですか。あくまでも狭い範囲での効果を、要は北海道とか沖縄の人に見られて、ファンになってもらっても、利用してもらうチャンスがないので、そういう意味では、週1回ぐらいの投稿で、上手にインスタの広告を使っていくほうがベターかもしれないです。
伊藤:というのは、やっぱり更新がないアカウントが宣伝してもコンバージョンしないんですよ。なので、広告を活用するために週1回投稿しようねっていうのが、もしかしたら着地点かもしれないですけど、やってみないと分からないんで、毎日やってみるっていう、試してみるっていうのも一つだと思いますけども。効果を見ながら。
H.R:すごいそれに時間使っちゃうよりはっていうことですよね。ちゃんと動いてるアカウントに見えれば、そこまででもいいかもしれない。なので、しっかりブログを書いて、それのダイジェスト版を週1回上げるとか、だとそこまでコストはかからないし、その上で広告で解決できる部分もあると思うので、バランス取りながらということになると思います。
伊藤:はい、Y.Kさん、お願いします。
Y.K:徒然日記はダメだっていうふうに言われたので、やはり共感を得るような、そういうコンテンツを、やっぱり自分の中で編み出したほうがいいということを、どう考えられて、僕に伝えていただいたのかなと思って、さっき感じたんですけど。何か補足、日記というと、本当に日々あったことをただ書いていくだけ、それプラス何か共感ということを伝えていただいたのかなと思うけども、僕の解釈が間違っておったら教えてください。
伊藤:共感を呼べば何でもいいかっていうと、そうではないですね。こんなにおいしい二郎系ラーメン食べました、共感は得るかもしれないですけど、専門性がないんですよね、アカウントとして。専門分野の中で共感を得るかっていうところであるし、そもそものターゲットが誰であるかっていうところが、その前提に来るわけですね。なので、買取店でいうと、主婦層に来てほしいよねっていうところがあったと思うので、そこにめがけて専門性と共感の内容を作っていけばいいわけですね。
伊藤:では、レンタルスペースの場合はどういう立て付けでしょうか。
Y.K:今からそれを考えて、マイクロビジネスの柱が一つと、もう一つは、これで多分始まると思うんですけど、教育相談事業っていう柱があるんで、どういうふうに専門性と共感させていこうかなと。
Y.K:一つ思いついたのは、自己啓発とか歴史の本がたくさんあるんで、その本を紹介することによって、学びにつなげるような共感をつければいいかなって感じました。ちょっとこれ課題として考えていかないといけないですね。マイクロビジネスと相談事業と。
伊藤:本の紹介のお話は、前に助言したのは覚えてますか?本屋やるんだったらそれでいいですけど、本屋じゃないんで。
Y.K:相談事業をやる方が、発達障害とかそういう本を大量にお持ちいただいて、アイディアが、ちょっと偏っておるのかなと思っておるのと、
Y.K:相談事業の本がたくさん来たんで、伊藤さんから前に本の話をしたときに、Y.Kさんそれ本線とは違うよって言われたのは覚えてる。何か使えないかなっていうふうに思ってます。古民家再生とか古いものを大切にするっていう、古いものを捨てなくて再利用、リメイクしていくっていうのがコンセプトであり考え方なんで、それを追求していったほうがいいのかなって今思いました。以上です。
伊藤:えーと、これ採用とかと同じなんですけど、今いるメンバーで内容を変えちゃうっていうのは、あんまりいい選択ではないんですね。S先生がいるからこれを発信しますっていうのは、あんまり良くなくて、
Y.K:Sさんが発信することは、うちで発信することではないもんね。
伊藤:イベントで使っていただきましたみたいな紹介は、もちろん場所貸しでもあるので、やったほうがいいと思うんですけど、S先生の内容はS先生しかできないので、他に5人も6人も同じような方がいるんであれば、そっちに振り切ってもいいですけど、レンタルスペースとはアカウント変えてやったほうがいいよねって話になると思う。
Y.K:どうもアドバイスありがとうございます。そうですよね、うちでしかできないことを、S先生がいるからそちらのほうに行くんじゃなくて、うちでしかできないことをやっていくと。
伊藤:なので、悩んで妄想するんじゃなくて、インスタなりXなりで、そういうサービスを提供してて、成功してる人がいると思うので、それを探して分析するっていうところが初手だと思います。
Y.K:初手、最初の手順をもう一度踏みます。昔調べて今迄あんまり深く調べてないので。
伊藤:そうですね、狭い捉え方だとやはりローカルビジネスなので、半径500メートルぐらいの人に来てほしいねっていうところではあるんですけど、発想変えれば、例えば起業支援なのであれば、別にオンラインのサービスとかセミナーとかでも成立するので、いろんな角度で成功してる人の情報を集めてみるっていうところが必要かなと思います。

この項のまとめ

  • 「見られる」ための仕掛けと構造設計の重要性
  • SNS運用では投稿そのものだけでなく、プロフィール・アイコン・ヘッダー・固定投稿など、アカウント全体の「入口設計」がフォローや共感を生む鍵となる。

  • 戦略的な投稿設計とリズムが効果を左右する
  • 投稿の時間帯や内容のトーン(共感・ネガティブ・ポジティブ)などは、ユーザー心理との相性を意識して設計すべき要素であり、感覚任せではなく意図的に調整することが重要。

  • メディアごとのアルゴリズムに応じた運用最適化
  • 各SNSの仕組みや拡散力の変化を把握し、「今効果的な行動」をアップデートし続ける必要がある。たとえば、インスタでは通常投稿よりもリールとストーリーズが重視されている。

  • 本質的価値の提供と「専門性 × 共感性」の両立
  • 単なる感情共有ではなく、発信の核にあるべきは専門性。その上で共感を生む構成を重ねることで、支持を得るアカウントとしての軸が育つ。

  • ローカル×戦略の両立と、情報収集の重要性
  • 地域密着の限界を意識しつつ、ターゲットに応じて柔軟に視野を広げる発想も必要。他者事例から学び、属人的な方向性に流されず軸を保つことが求められる。

編集後記

如何でしょうか? SNSは気軽に始められるがゆえに、つい「やること」自体が目的化してしまいがちです。しかし、その先に導きたい場所――つまり、自社サイトや本質的な価値提供――がなければ、共感も拡散もただの“通りすがり”で終わってしまいます。 この講義を通して、「ブログという土台があるからこそ、SNSの投稿にも深みと持続力が生まれる」という本質的なメッセージが浮かび上がってきました。日々の“いいね”や“フォロワー数”に一喜一憂するのではなく、自分たちの専門性と、その先にある誰かの“気づき”や“行動”につながるような運用設計を、今一度見つめ直してみませんか。SNSは、使い方次第で単なる消耗戦にも、強力な共感装置にもなり得るのですから。

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