BackNumber SEO施策の為、GA4等ツールをマスターしよう

SNSが注目を集める中、なぜ今さらSEO対策なのか?そんな疑問を持つ経営者も多いだろう。しかし、SEOには他のマーケティング手法にはない独特の魅力がある。運用コストの安さ、そして何より集客の永続性だ。3年前に書いた記事が今でもコンスタントに顧客を連れてくる。これこそがSEOの真価である。本記事では、実践的なSEOツールの活用法から内部施策まで、中小企業が今日から始められる具体的な手法を解説する。

こんな方に見て欲しい

中小企業の経営者・マーケティング担当者

限られた予算で効果的な集客を実現したい方,
SNS中心のマーケティングに疑問を感じている方

ウェブサイト運営者・ブログ運営者

自社サイトの検索順位を改善したい方
SEOツールの使い方を体系的に学びたい方

デジタルマーケティング初心者

ウェブマーケティングの基礎から学びたい方
実践的なツールの使い方を知りたい方

SEOとSNSを比較しているイメージ画像

なぜ今SEOなのか?SNS全盛時代における検索エンジン最適化の優位性

伊藤:今回はSEOとそのツールということで、前回は広告のツール、Google広告の使い方などを簡単に用意した上で、ご紹介させていただきました。それ以外にSEOのツールがいくつかあるので、そこは当たり前に使ったりとか、あるいは自分が使えなくても、業者にレポートを出してもらって管理していくということが必要になってくるかなと思います。
伊藤:ではまず、なぜSEOなのっていうところですね。SNSがこれだけ騒がれているのに、何で伊藤さんはそんな時代遅れのブログをやれやれっていうの。皆さん疑問抱かれる方もいらっしゃると思うんですけども、SEOのメリットがいくつかあります。メリットはやっぱりコストが安いんですね。自分でもし執筆できれば、ネタがあれば無料で書けるじゃないですか。もしライターを外注したとしても結構割安なんですね。最近だとAIツールみたいので執筆をする方もどんどん増えてきています。なので運用コストが安い。
伊藤:そしてもう一つのメリットはですね、集客が永続的なんですね。例えばこれは3年前に左官のサイトで執筆した「モルタルの耐久性」という記事があるんですけども、未だにコンスタントに集客ができてるんですね。ところがSNSはどうかというと、瞬間風速というのは非常に強いんですけども、その過去に書いた3年前の投稿が読まれるかというと、そうではないんですね。それで賞味期限が2日とか3日なので、効果が非常に瞬間的、永続的ではないとなります。
伊藤:SEO、逆にデメリット何かというとですね、無料でできる分いいんですけども、結果が出るのに半年とか1年かかってしまうよということになります。なので前回ご紹介した広告とLPをうまく使いながら、そもそもそれを扱いたい内容ってニーズがあるんですかとか、そのニーズがある人はどういうターゲット層なんですかというところを自分でテストした上でブログを積み重ねて、SEOで集客しましょうねというのとなってきます。
伊藤:SEO、やるべきことは2つあります。外部施策と内部施策になるんですけども、外部施策何かというと、他社のサイトから、例えば買取店でこういう面白い商売をやってる方がいますよって言って、他社のサイトからリンクを貼っていただくという形ですね。で、貼ってもらえば何でもいいかというとそうではなくて、人気、実績、信頼性があるところで貼ってもらうと効果があるよということになります。
伊藤:それから2つ目がサイテーションですね。例えば買取店に行ったんだけどすごく感じが良くて、いい気分で帰ってきましたみたいなものがSNS上に投稿にあると、それも評価につながるということですね。これらが外部施策になります。
伊藤:今度は内部施策ですね。自分たちでブログを管理しながらやれる施策になります。1つが内部リンクですね。この関連しているブログはここにありますよみたいな形で関連性の近い記事をどんどん紐づけてお客さんを誘導していくものが内部リンクになるんですけど、内部リンクが多ければ多いほど丁寧で信頼性のあるサイトだねというふうにGoogleは判断するわけですね。
伊藤:それから付随してタグと属性というものがあります。タイトル、ディスクリプション。タイトルは記事のタイトルですね。一番上に検索すると太い文字で出てくる文字の内容になります。30文字ぐらいでその記事がどんなものになっているのか、また検索ワードを入れ込みながらタイトルを作っていくわけです。そこに対してタイトルの下に表示される検索結果のディスクリプション、説明文ですね。ここも検索の対象になりますし、人がそのページを読みたいか読みたくないのは、ディスクリプションの上手さでクリック率が変わってきます。
伊藤:それ以外にH1からH6のタグがありますが、多くはH1、2、3ぐらいを使っていきます。H何かというとヘッドライン、イコール見出しですね。文字の文言も検索対象になると言われているので、これらをきちんと整理して追加していく必要があるわけですね。その他にalt属性といって、ブログの記事の中に画像を入れることがあります。その画像が何であるかという補足情報を文字で追加していくんですね。これらがあると非常に丁寧でクオリティが高いサイトというふうに判断されてSEOが上にいくわけです。
伊藤:今いろんなブログのツールがあると思いますけれども、安いツールだとこれらが設定できないものがあるので、その場合は注意が必要かなと思います。なので、こういうものがこちらで設定できませんよというツールは、あんまりブログツールは選ばないほうがいいかなというふうに思います。
伊藤:それ以外の要素で、引用と外部リンクといいます。例えばWikipediaではこういうふうに定義されていますが、我々はこう思います。このように定義していますみたいな形で、外部の記事を引用した上で、その元が何であるかという外部リンク、先ほどの外部リンクは貼られるものですけれども、今指しているものはこちらから貼っていく、アウトバウンドするリンクになります。このようなものも昔はなかったんですけど、最近は評価の対象になっていると言われます。
伊藤:それから4つ目ですね、著者の紹介。その記事が誰が書いているのかというところを明確に表示しなさい。前回から前々回E-E-A-Tという概念のお話をしましたが、まさにそれに当たるわけですね。では情報が正しくても言っている人は誰なんですか。どんな資格を持っている人なんですか。どんな実績がある人なんですかというところがないと、今後SEOでは上に行かないというふうに言われています。
伊藤:まずはなぜSEOなのかというところと、具体的にどんなことをやるのという紹介になりますが、お二人からご意見ご質問などあればお願いします。
Y.K:タイトルとディスクリプションとH1ヘッドラインの1から3ぐらいまでを伊藤さんがよく言われるんですけど、それはある程度理解できますが、alt属性というのがちょっと今うまく理解してなくて、それに当たる画像とかイラストが関連性が記事とあるかないか、そのサイトと関連性があるかないかというのを評価されるという、そういうふうに言われたように記憶してるんですけど、ちょっと具体的に説明してもらうと、左官のサイトであれば壁の画像かどうかっていうのをAIか何かでGoogleのほうで判断して、これは関連する画像を使ってるから信用できるサイトだというふうに評価されるわけですか。
伊藤:今、デベロッパーツールで、これが画像のファイルであって、ここにalt、alt属性があります。ジョリパッドの施工例ですよっていう形で説明をしてるんですね。もともとはalt属性というのは、ネットの環境が悪いときに画像が出なかったんですね。つぶれた形で表示されてしまうものに対して、補足をする文字の情報でした。それはそれで昔あった技術、概念なんですけども、それが今は視覚弱者、目が見えない方向けの補助ツールになってるんですね。なので、どちらかというと、目の見えない人のためにきちんと文字情報を用意している丁寧なサイトですねっていうところを見てるので、もちろんキーワードと関連性が高いほうが評価上がるでしょうけれども、完全にイコールかっていうとそうではないということですね。また、ページの装飾要素に関しては、特にalt属性は入力しないでもいいよっていうような解釈もあるので、必要に応じて入れたほうがいいですし、逆に入れられないようなブログツールは、あまり使うべきではないよねっていうことになってくるかなと思います。以上です。
Y.K:オルト属性を後でしっかり調べてみます。どうも解説ありがとうございます。以上です。
伊藤:はい、H.Rさんいかがですか?
H.R:ちょっとWordPressでやってたときに、伊藤さんが書いてくださいって言ってたのが、ここに当てはまってくるんだなと思いながら今聞いてたんですけど、今現在会社で使ってるAIのブログツールは、タイトルとディスクリプションぐらいしか多分自分で書けるところがないので、ちょっとそういうものなんだなって頭に入れながら使っていこうというふうに思いました。はい、以上です。
伊藤:ちなみに、新しくできたサイトは、文章に対して何らかの加工ができると思うんですけど、タグを手打ちで追加することは可能なんですか?
H.R:やったことがないんですけど、できるかもしれない。
伊藤:そうですね。WordPressのエレメンターだと見た目の文字を打つ部分と、あとはHTMLの指定できる画面になったり切り替えたりできるので、もしかしたらそういう機能があれば、後からH1を追加したりとかオルトを手で打ちながら管理していくみたいなことはできるかもしれないので、営業さんにちょっと相談してみるといいかもしれない。
H.R:現状HTMLの管理画面を見ることができなくて、見たまま編集みたいな画面しかないんですけど、もしかしたらタグだけは付けられるかもしれないです。今度見て、いろいろ聞いてみます。
伊藤:そうですね。H1がどんな感じであるか、これがH1なんですけど、こんな感じでHとHのタグで囲ってるんですね。こんな感じで文字を囲ってあげて、指定できる場合もあるので、その辺りをちょっと確認してみるといいかもしれないですね。
伊藤:なので見た目上タグ入れるとこないねみたいな場合でも、入れるとタグがちゃんと入れるツールもあったりするので、調べたり聞いてみたり試してみたりするといいかなと思いました。
H.R:ありがとうございます。

この項のまとめ

  • SNSは即効性はあるが持続性に乏しく、SEOは継続的な集客が可能。
  • SEOはコスト効率が高く、AIツール活用や外注でも比較的安価に運用可能。
  • 成果が出るまで時間がかかるため、広告と組み合わせた戦略が効果的。
  • 内部施策(内部リンク、タグ、alt属性)と外部施策(被リンク、サイテーション)の両方が必要。
  • 信頼性のある著者情報や外部リンクの活用もSEO評価に大きく影響する。

サーチコンソールとアナリティクス、分析ツールのイメージ

SEO成果を可視化する必須ツール|Search ConsoleとGoogle Analytics活用法

伊藤:では続いてまいります。SEO管理のツールについて具体的にお伝えしていきます。主に使うのは2つですね。Search ConsoleとGoogle Analytics 4というものになります。Keyword Plannerに関しては前回簡単にお伝えしているので、またご要望あれば個別にご質問していただければなと思います。あとは一部無料で有料の外部ツールもあったりするので、その辺りもご紹介できればなと思います。
伊藤:一番大切なのは実は皆さん大好きなGoogle Analyticsではなくて、Search Consoleのほうなんですね。内容的には何かというと、クリックされる前のデータを扱うツールになります。経営でいうとバランスシートですね。それに対してGA4のほうはどちらかというとPL的な要素になります。なのでめちゃくちゃ重要なんですけど、ちょっと取っ付きにくい部分もあって、苦手な人が多い。
伊藤:主な機能をお伝えしていくと、URLの申請ができます。新しい記事を書いたときに、それを最短でこういうページができましたというのを登録することができるんですね。画面を見たほうがいいね。こんな感じの画面になります。表とグラフがあって何回表示されたかとクリックされたかというのと、順位とクリックされた確率が出てきます。
伊藤:構成としてはどんな文字で検索されたかというところと、あとは各ページのスコアが出てくるわけですね。こんな感じで可視化できるし、過去16ケ月も見たりできるので、上がっていってるのか下がっていってるのかみたいなところも見れるということですね。本来検索してほしい文字がきちんとヒットしてるのかというところもチェックのポイントになります。
伊藤:もしこれらが、噛み合ってないと、やっぱりページの滞在時間とかも落ちていったりするので、検索順位が基本的には30位以内に収まってるかというところ。30位以内に入ってないものは、意図した検索キーワードに価値がなかったりとか、お客さん検索してるキーワードに対して書いてある内容がフィットしてないという可能性がある。
伊藤:その他にサイトマップといって、人間用のサイトマップではなくて、このロボット用のサイトマップがあるんですね。XMLという形式で申請を出していくんですけども、こういうカテゴリーがあるんで定期的に見に来てねっていう指定をすることができるんですね。そうすると1個1個申請をしなくても、1週間ごとに見に来てくださいみたいな形で、サイトマップインデックス...何か壊れてる。壊れてますが、後で直しましょう。申請の自動化がある程度できるよっていうことになるわけです。
伊藤:順位のチェックとクエリをチェックして、定期的に観察していきましょうね。これがSearch Console。クリックされる前のデータを扱って申請するツール。
伊藤:2個目、Google Analyticsになります。サイトにやってきたお客さん、これは自然検索だけでなくて来たお客さん全員ですね。なのでSNS経由とかLINE経由で来た方も全部データが可視化できるツールになります。なので例えばページごとの成績を見ていけるわけですね。平均お客さんは1分20秒見てますよって。長いものだと6分ぐらい見てたりするっていうのは分かるわけですね。
伊藤:ここに対して他のデータをはめることもできるので、例えばお客さん来た流入元は何ですかみたいな。オーガニック自然検索で来てますよねとか、こっちのページはYahooで見た人のデータです、Instagramからやってきた人のデータですっていう感じで組み合わせて簡単に見ることができます。
伊藤:GAは先ほど申し上げたとおりPLですね。損益計算書みたいな形なので、これも合わせてチェックしていって、数値が悪いであればキーワードが悪いのかなとか、企画と構成を直してみようかなっていうところになるわけですね。主なデータでいうと何人来たかっていうのと、何回見られたかっていうのと、そのページでどれぐらい滞在したんですかっていうことが取れます。そして、クリック前の情報とページ内容に乖離が無いかを見ていく。
伊藤:あと他にはイベントの計測ができるわけですね。ただイベントに関してはごく簡単なものしかデフォルトで設定されてないんで、特別なデータを取りたいよっていうことであれば、別途Google Tag Managerで設定してイベントを計測していく追加の機能を利用する形になってきます。
伊藤:Search Console、Google Analyticsの部分で何かご質問などありますか?
Y.K:すいません。GA4でUUでユニークユーザーということで、UU、ページビュー、エンゲージメント、コンバージョンっていうのは、これGA4に入るんでしょうか?
伊藤:成果のほうはイベントに含まれるので、何を持ってコンバージョンなのか、例えば問い合わせなのか購入なのか、いろいろな要素あると思うんですけど、それは個別にGoogle Tag Managerのほうで設定して、それをGA4側に組み込む...
Y.K:じゃあイベントの中にコンバージョンは入ってるわけですから。
伊藤:はい。含まれますね。
Y.K:理解しました。どうもありがとうございます。
伊藤:H.Rさんいかがですか?
H.R:一生懸命聞いてたんですけど、あんまりちょっとついていけなくて、触ってみたいなと思いました。
Y.K:僕は全然触ってこないけど、伊藤さんから聞いてるからちょっとだけ知っている。用語集を伊藤さん作ってくれたじゃないですか、あの中にこの言葉が散りばめられてて。語句はなんとなくついてきたんですけど、いろいろ見れるっていうことは分かっているけど、実際触ってみないと。
伊藤:これ例えば上のほうにあるのはデフォルトでGA4で設定されてるものなんですけど、これ僕がTag Managerで作ったデータなんで、一般的にはデフォルトのものは1分以上のものをカウントしなさいっていうものが入ってるんですけど、1分以上だと平均値ぐらいなので、5分滞在した人はどれぐらいいるのっていうのを個別に設定してるんです。
伊藤:それぞれ詳細に出ていて、月間でいうと250人ぐらい、230人ぐらいが5分以上滞在してますよっていうので、まずまずのスコアかなというところがありますし、あとは面白いのはですね、リアルタイムでも取れたりするんで、今左官サイト見てる人は5人いて、このページを見てますよみたいなところがリアルタイムで見れるんです。
伊藤:非常に奥が深いものなので、今回は総論的なところになるので、こういう機能があるよっていうところは今後お伝えできればなというところです。
H.R:今リアルタイムの画面で日本地図が出て、日本地図のところに東京と大阪が丸く、何か青い丸がついてたんですけど、ここで今見られてるってことですか?
伊藤:そうですね。なので、どっかは被ってるけど4カ所で閲覧されてるということになります。
H.R:こんなところまで見えるんですね。
H.R:面白いですね。今ここの人に直接声かけに行きたいですね。
伊藤:H.Rさんは以前、一緒に作ったブログのほうにはGA4も入ってるんで、空いた時間で見ていただければいいですし、Y.Kさんのほうも、Search ConsoleもGA4も入ってるんで、空いてる時間、僕を捕まえていただいて、これどうやって見るんですかって質問してください。次回ぐらいケーススタディで、お二人のサイトを見ながら具体的にワークショップやっていくのがもしかしたらいいかもしれないですね。
Y.K:誰も見られてなかったらどうするの?
伊藤:ちょっと動かしとかないとね。
H.R:そうですよね。どうやって入るんですか?この画面に。
伊藤:H.Rさんのほうは共通のGoogleアカウントがあったと思うので、このGoogleの中に両方入ってるんです。あと広告も入ってる、GTM(タグマネージャー)も一応入ってるので、お時間あるときに、次回やりましょうかね。どっちが先かちょっと後で、じゃんけんか喧嘩していただいて。
H.R:H.Rさんが先でいいですよ。僕はそこまで行ってないので、次回までに触っときます。
Y.K:リアルタイムすごいね、これ。
H.R:楽しいですね。
伊藤:新サイトのほうもできればこの二つは最低限入れといたほうがいいので、そこの確認は早めにしといたほうがいい。
H.R:自分で入れてもいいですか?
伊藤:入れてもいいですし、業者に頼んでもいいんですけど、要は使うか使わないかとは問わず、設定はしといたほうがいいと思います。将来的に使う可能性もあるし、あとからデータ見たくなったよねっていうこともあると。一応それっぽいのみたいなのが初期設定では入るんですけど、サーバーサイドにそういう機能があるんですけども、Search Consoleのほうはまた別の機能なので、Search Consoleだけはちょっとやっといたほうがいいかなと思います。
伊藤:ただサーバーの分析機能は、あんまり細かい数値が取れないんですね。アクセス数と何人来たかと何人見たかぐらい、取れないことが多いんで。
伊藤:なのでできればGA4も入れられたら入れといたほうがいいかなとは思いますけど、あとはコストと時間的なお話にもしかしたらなっちゃうかもしれない。

この項のまとめ

  • Search Consoleは「クリック前」の検索パフォーマンスを可視化する重要ツールで、URL申請や検索順位・クエリ分析が可能。
  • サイトマップ(XML)を用いることでクロール申請を自動化でき、効率的なインデックス登録が行える。
  • Google Analytics 4(GA4)は「訪問後」のユーザー行動を分析し、滞在時間・流入元・リアルタイム閲覧状況まで確認できる。
  • GA4ではイベント(コンバージョン)計測が可能で、詳細な分析にはGoogle Tag Managerの併用が推奨される。
  • 両ツールとも早期に設定しておくことで、後からでもSEO改善や施策の評価に役立つ蓄積データを得られる。

その他のツールも解説

キーワード戦略と競合分析|勝ちやすい戦いを見つける無料・有料ツール活用術

伊藤:はい、次いきます。Keyword Planner、前回触れたのでここは簡単にときますね。第一キーワードを設定すると第二キーワードも提案してくれてっていうところなんですけど、なぜ第二キーワードが重要なんでしょうか?H.Rさん答えられますか?キーワードがなぜ重要なのか。理由は2つあります。
Y.K:はい。
伊藤:じゃあお願いします。
Y.K:お客さんの属性を特定するために、お客さんのニーズを特定するために、お客さんのニーズを具体化するために第二キーワードが必要かなと思います。
伊藤:そうですね。ニュアンス的には近いんですけれども、それは2番目の方の答えに近い答えになるかなと思います。1番はキーワードが1つだと敵が強い。なので始まったばかりのブログだと順位が低いので。
伊藤:なかなか見つけてもらえないっていうところがあるので、第二キーワードを設定して攻めるという。第二キーワードを設定していれば、キーワード1つよりは上位に表示される可能性が高いよねっていうことで、第二キーワードを設定しましょうねっていうことになります。
伊藤:もう1つの理由が今Y.Kさんがおっしゃった通りで、お客さんのニーズの解像度が第二キーワードがあることのほうが解像度が高いんですね。なので、なんとなく部屋片付けなきゃいけないなっていう人よりは、服邪魔だからどっかで売れないかなっていう人のほうが来店動機が高いんですよね。
伊藤:なので必ず基本的には第二キーワードまで設定してブログを書いていきましょうねっていうことになります。これは広告も一緒になります。なるべく解像度が高いお客さんを最短で借り取るっていうのがウェブマーケティングの主戦場ですね。
伊藤:ニーズが明確でない人はSNSとかで、なんとなくこんなことあるあるですよねみたいなところで弱いつながりからスタートしていく。ただそこはお金になるまで時間かかるんで、そっちをメインにしちゃうと地獄のゾーンまで行っちゃうんですよね。なので解像度が高い人だけをまず集めましょうということになると思います。
伊藤:それから競合でそのジャンルとかキーワードにどれぐらい打ち込んでるのかっていうところも数値化して見れるので、当然競合がいれば広告費とかも高いですし、ブログも結果が出るのに時間がかかってしまうんで、だったら競合性が低いもののキーワードから取り組んでいこうねみたいな対策が取れるわけです。
伊藤:ここまではほぼ無料のツールです。実際に広告を出せば広告費はかかるんですけど、ツールとしては無料になります。
伊藤:その他のツールとしておすすめなのがlooker Studio(ルッカ―スタジオ)というものになります。分析はAnalyticsでやりますよというふうにお伝えはしたんですけれども、結構機能的に使いにくかったり制限があったりするんですね。直近のデータしか見れませんよみたいな縛りがGA4にはあったりするんですね。
伊藤:それを取っ払うのがデータ処理をするlooker Studio。いろんなデータを組み合わせて可視化できるんで、より詳しい情報を知りたいよということであればルッカーStudioを使って出力していくのがおすすめですけども、一定の学習コストがかかるので、そこは頑張っていただくか、あとは業者に依頼するかみたいな形になるかなと思います。
伊藤:その他は有料ツール、一部無料だったりするんですけど、GRCといってキーワードに対してそのページが順位変動してるのを一括で見れたりするんですね。無料だと5個のキーワードに対してしか見れないみたいな形なので、有料プランにすると順位の変動も含めて可視化できるよみたいなものもあったりする。
伊藤:それからこっちはキーワードプランナーに近いような形でキーワード調査プラス、そのキーワードがどれくらい難しいのかなっていうところを見て取れるので、こういうのも活用していくと便利かなというところになります。
伊藤:名前はUbersuggestですね。昔はほぼ無料だったんですけど、最近すぐ登録制とかの要素が結構強くなって、昔僕結構使ってたんですけど、最近あんまり使ってなくて。Ubersuggestでやるとキーワードのクリック単価とかが調べられる。
Y.K:キーワードプランナーでもそれ調べられるんでしたっけ?
伊藤:そうですね、調べられるので両方使ってみて使いやすい方を使っていただければいいかなと思います。
H.R:難易度っていうのは競合が多いっていうことですか?
伊藤:そうですね。なので広告をかけたらこれぐらいだし、ブログのほうだとこれぐらい難しいよっていうところ、やっぱり勝ちやすい戦いをどんどん拾っていったほうがいいんですね。
伊藤:基本的にブログっていうのは将来的にはすごいお金になるけれども、敵がめちゃくちゃ競合をひしめいてるところは後からトライすればいいよねっていうこと。なので優先順位つけてブログを攻略していけるかなと思います。
Y.K:広告とブログをミックスするのがウェブマーケティングではやっぱり常道というか、それがないとウェブマーケティングはできないっていうふうに解釈したけど、どうかな?
H.R:私も最初の調査がすごい大事なんだなって思いながら聞いてました。
伊藤:そうです。よく勘違いしちゃうのが、やっぱりお客さんを育てていくのが正義ですよね。みたいなところがあって、それってめちゃくちゃ大きな企業のことなんですよ。NikeとかAppleとかそういう会社はもちろんお客さん育てていいと思うんですけど、我々中小企業はそれやると、なんか出来上がる前に会社潰れちゃうよね、死んじゃうみたいな。
伊藤:なのでやっぱり勝ちやすい戦いにどんどん勝って、ゆくゆくそのビッグワードの敵、強い敵にチャレンジしていこうねっていう風にしないとなかなか難しいんです。
伊藤:一応今回SEOとそのツールというご紹介は以上になります。次は前回H.Rさんにリクエストいただいた越境ECのお話をしたいなと思うんですけど、ここまで何かご質問とかありますか?
Y.K:私はないです。
H.R:ありがとうございました。

この項のまとめ

  • 第二キーワードの設定により競合の少ないニーズに対応でき、検索上位を狙いやすくなる。
  • ユーザーの検索意図(ニーズ)の解像度を高めることで、成果に直結しやすい集客が可能。
  • 競合性や検索ボリュームを把握することで、勝ちやすいキーワードを見極められる。
  • UbersuggestやGRCなどのツールを使えば、難易度や順位変動を定量的に分析できる。
  • Looker Studioを使えばGA4の制約を超えて、より柔軟で詳細なデータ分析が可能になる。

編集後記

如何でしょうか? SNSの華やかさに目を奪われがちな今、地味で地道なSEOという手法が、実は最も“裏切らない集客手段”であることを改めて感じさせられました。3年前に書いた記事が今も顧客を呼び込むという事実は、時間をかけて育てた資産のような価値がある証です。 GA4やSearch Consoleといったツールを使いこなせば、自社のWeb戦略に確かな“根”を張ることができます。派手な流行に振り回されるのではなく、静かに、しかし確実に成果を積み上げる。そんなSEOの世界へ、あなたも一歩踏み出してみませんか?

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