#1 マーケティング進化論:大量生産からライフスタイルへ

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【マーケティング進化論】「モノを売る」時代の終焉と、ライフスタイルを売るための新常識

導入:なぜ、あなたのマーケティングは「届かなく」なったのか?

かつてのように、良いモノを作り、広く告知すれば売れるという時代は、もはや過去のものとなりました。現代の消費者は、単なる「モノ」としての機能や所有を求めているわけではありません。
私たちは今、「大量生産・大量消費」を前提とした画一的な社会から、一人ひとりの「生き方(ライフスタイル)」が重視される時代への大きな転換点に立っています。この変化の本質を捉え直さない限り、旧来のマーケティング手法が消費者の心に響くことはないでしょう。

本記事では、ソース資料に基づいた「マーケティングの核心的な変化」について、戦略的な視点から3つのポイントで解説します。

Takeaway 1:デモグラフィック属性は「大量生産時代」の遺物である

マーケティングにおける基本的な指標である「デモグラフィック属性(デモグラ)」。年齢、性別、居住地といったデータは、かつての大量生産・大量消費時代においては非常に有効なテクニックでした。誰もが似たような価値観を持ち、同じような生活を営んでいた時代には、属性で区切るだけでターゲットを十分に特定できたからです。
しかし、価値観が多様化した現代において、デモグラフィックな分析だけで消費者の姿を捉えることは困難です。たとえ同じ属性を持つ集団であっても、一人ひとりの内面にあるこだわりや志向性は全く異なるからです。

これからの時代に求められるのは、従来のデモグラという軸に、心理的属性である「サイコグラフィック」というもう一つの軸を組み合わせる考え方です。この「2つの軸」を意識することで、初めて現代の消費者が求める真の価値に到達することが可能になります。

Takeaway 2:2000年代の転換点——「モノ」ではなく「暮らし」を売るライフスタイルショップの台頭

2000年代以降、日本の市場において顕著な変化が現れました。それが「ライフスタイルショップ」と呼ばれる業態の台頭です。その代表的な例として挙げられるのが、「アフタヌーン(Afternoon)」のようなショップです。
これらの店舗は、単に商品を棚に並べて売る従来の小売スタイルとは一線を画しています。彼らが提案しているのは、商品そのものではなく、その先にある「生活のあり方」や「生き方」です。
「もの を 売る の で は なく て 、 え 、 生活 と か 生き 方 暮らし を その もの を 、 え 、 売っ て き ます よ」

このような「ライフスタイル」を売るアプローチにおいては、スペックや属性といった左側のデータではなく、顧客の内面に関わる「右側の要素(サイコグラフィック)」が極めて重要になります。顧客が自身の生活や生き方に寄り添ってくれる存在を求めている今、この「右側の要素」こそがブランドの提供価値を決定づける主役となるのです。

Takeaway 3:ユーザーインタビューから「サイコグラフィック」を模索する

数値化しにくく、目に見えにくい「サイコグラフィック(心理的属性)」を、どのように特定し、ビジネスに活かしていくべきか。そのための論理的かつ有効なプロセスとして注目すべきなのが、「ユーザーインタビュー」の活用です。
数値化できない「価値観」を可視化する
アンケートのような定量調査では、顧客の深い「こだわり」や「生活の文脈」を汲み取ることは容易ではありません。直接的な対話を通じて、顧客が何を大切にし、どのような暮らしを理想としているのかを掘り下げていくアプローチが、サイコグラフィックを模索する上で非常に有効な手段となります。
納得感のある施策へとつなげるプロセス

ユーザーインタビューを通じて顧客の内面にある要素を丁寧に拾い上げていく手法は、現代のマーケティングにおいて極めて現実的で、納得感のあるアプローチと言えます。対話の中から得られるインサイトこそが、複雑化した市場において次の一手を決める強力な指針となるでしょう。

結論:これからのマーケティングに求められる「問い」

マーケティングの役割は、大量生産時代の「効率的に売るためのテクニック」から、顧客一人ひとりの「生き方に寄り添うためのプロセス」へと進化を遂げました。
企業が提供すべきは、もはや単なる「モノ」ではありません。その商品やサービスが、顧客が描く理想の暮らしをどう彩り、どのような生き方を支えるのか。その視点を持つことが、これからのビジネスの成否を分けることになります。
最後に、戦略的パートナーとして皆さんに問いかけます。 「あなたの提供している価値は、顧客のどのような『生き方』に貢献していますか?」
この問いに向き合うことが、ライフスタイルを売る時代の新常識を掴む第一歩となるはずです。

ボンセレ代表 伊藤祐介

講師紹介

株式会社ボンセレ 代表取締役
伊藤 祐介(いとう ゆうすけ)

 

❖ プロフィール

東京出身の“氷河期世代”。
身長182cm、見た目は大きめ、中身は細かめ。

公務員からスタートし、フレンチレストラン、築地魚河岸、ワインショップなど、業種も業界も超えて現場を経験。のちに広告代理店、EC支援、WEB制作へと軸足を移し、現在は複数企業のWEB戦略を支援。実務と現場視点に根ざした教育者です。


❖ 専門領域

  • WEBマーケティング/EC戦略立案

  • コンテンツ企画・制作

  • 広告運用(SNS/検索)

  • 顧客接点の設計とCRM支援


❖ 教育観・講義スタンス

「右腕は、育てることができる」。
人は“経験”だけでは変わりません。
変化するのは、思考のプロセスを鍛えたとき。

私は現場から、企画・広告・制作・接客・分析まで、すべての工程を実践してきました。だからこそ、「考えて動ける右腕」を育てるには、手を動かし、振り返り、問い直す場が必要だと考えています。


❖ 右腕育成にかける思い

「社長の想いを言語化し、現場に翻訳する存在」が右腕です。
単なるWEB人材ではなく、“経営を理解し、支える人材”を育てたい
ひとつの強みを見つけ、自分にしかできない貢献の形を築く――
それが、このプログラムのゴールです。


❖ 私のルーツ

  • 仮説実験授業(板倉聖宣 提唱)
     科学的な思考法とディスカッションベースの学びに影響を受ける。

  • プログラミングとの出会い
     高校時代にBasicからスタート。VBAでの業務改善からWEB制作へ。


❖ 好きなこと

食べること・飲むこと・考えること。
最近のブームは激辛料理(ブートジョロキア)。