UGC

« Back to Glossary Index
UGCのイメージ画像

UGC(User Generated Content)とは?

現代のUGCとは?単なる「口コミ集め」から「紹介ビジネスと同じ構造の接点設計」への変化

UGC(User Generated Content/ユーザー生成コンテンツ)とは、企業ではなく一般のユーザーや顧客が自発的に作成・発信したコンテンツのことです。(例:SNSでの投稿、Googleマップの口コミ、写真、商品レビューなど)

多くのWeb担当者は「投稿キャンペーンをやれば勝手に書いてもらえる」と考えがちですが、現実には投稿できません。なぜなら、頭の中でゼロから文章を考える開始摩擦(ハードル)が大きすぎるからです。

UGCの本質は「紹介ビジネス」と全く同じです。紹介ビジネスにコツがあるように、UGCにも明確な設計が必要です。特に実店舗はこの点で圧倒的に有利です。いきなりスマホでテキストを打たせるのではなく、まずは店頭の会話で喋らせて言葉を引き出し、相手にボールを預けっぱなしにしない仕組みを作ること。この「投稿の開始摩擦を限界まで減らす工夫」こそが、リアルなUGCを生み出す鍵となります。


【初心者・経営者向け】UGCと紹介ビジネスの違いは「リアルの口コミ」と「デジタルの口コミ」

2つの関係性は、「対面での紹介(紹介ビジネス)」と「ネット上の紹介(UGC)」という同じ構造の媒体違いで理解できます。

  • 紹介ビジネス(リアルの口コミ):満足した顧客が、知人や友人に「あのお店すごく良かったよ」と対面で勧める仕組み。
  • UGC(デジタルの口コミ):満足した顧客が、ネット上の不特定多数に向けて「このお店が良かった」と写真や文章で残す仕組み。

どちらも「顧客に満足してもらい、他人に伝えるためのハードル(伝えるきっかけと具体的な言葉)をいかに下げてあげられるか」というコツは完全に共通しています。


【状況別判断】UGCの開始摩擦をゼロにする3つの実務IF分岐

「口コミや投稿を促しても書いてもらえない」「お客様に投稿を丸投げして成果が出ない」という場合、以下の判断軸(IF)で運用を見直します。

1. IF:顧客に「口コミをお願いします」とカードを渡すだけで成果が出ない場合

  • 判定(原因):「思ったことを文章(テキスト)に打ち込む」という作業がユーザーにとって難しく、後回しにされてボールを預けっぱなし(放置)になっている状態。
  • 対応・判断:
    • まず店頭で「会話として喋らせる」ことで、投稿する内容をその場で言語化させます。
    • 「今日のお料理、何が一番お口に合いましたか?」とスタッフが聞き、お客様が「〇〇のソースが美味しかった」と口にした瞬間がチャンスです。「その感想、そのまま書いていただけると嬉しいです!」と伝えることで、投稿の開始摩擦が劇的に下がります。

2. IF:Googleマップ等で事実無根の悪評を書かれ、削除申請しても消えない場合

  • 判定(原因):不当な低評価に対して感情的になったり放置したりして、新規客にネガティブな印象を与えている状態。
  • 対応・判断:
    • 規約に基づいた冷静な削除申請を出しつつ、誠実な返信で履歴を残し、良いレビューを増やして相対的に薄めます。
    • 第三者がその口コミを見たときに「店舗側は冷静で誠実に対応している」と伝わる返信を残すのが守りの定石です。その上で、店頭でのやり取りから生まれた良いUGCを積み上げ、悪評を相対的に薄める攻めの姿勢で対応します。

3. IF:自社サイトや商品ページにUGC(顧客の声・レビュー)が全く存在しない場合

  • 判定(原因):売り手の説明(自画自賛のスペック)だけを掲載し、購入の最後の背中を押す「第三者のリアルな声」が不足している状態。
  • 対応・判断:
    • 顧客に選択肢(アンケート形式やチェック項目)を用意し、テキストを打つ負担を減らしたレビュー収集を行います。
    • ゼロから文章を書かせるのではなく、「どの点が良かったか」をタップで選べるようにするなど、ユーザー側の入力ハードルを限界まで下げる工夫(ボールを預けっぱなしにしない設計)を取り入れます。

【現場の落とし穴】Web担当者が陥りやすいUGC運用のミス

  • ユーザーに「投稿のボール」をそのまま丸投げしてしまう
    • 「ハッシュタグをつけて投稿してください」とだけ伝えても、ユーザーは何を書けばいいか分かりません。質問を投げて喋らせる、選択肢を用意するなど、企業側が投稿のきっかけと文脈(アシスト)をセットで提供しなければUGCは生まれません。
  • 実店舗の強み(直接対話)を無視してデジタルだけで完結させようとする
    • 実店舗は、目の前に顧客がいる最大の利点を持っています。店頭での会話でアウトプットされた生の言葉こそが、最も刺さるUGCの原石です。デジタル上の施策だけに頼らず、接客フローの中にUGC獲得の導線を組み込むことが重要です。
  • ネガティブな口コミを全削除・隠蔽しようとする
    • 高評価しかないレビュー欄は、逆にユーザーに不自然さ(サクラ感)を与えます。誠実な返信や改善姿勢を見せること自体が、第三者に対する強力な信頼の補強になります。

よくある質問

  1. 質問: UGCとは何ですか?
    回答: UGC(User Generated Content)とは、一般ユーザーが作成・発信するコンテンツのことです。SNS投稿、口コミ、レビュー、写真、動画などが代表例で、企業発信ではないリアルな意見として活用されています。
  2. 質問: UGCにはどのようなものがありますか?
    回答: 商品レビュー、Googleマップの口コミ、Instagramの投稿、YouTubeの体験動画、ブログ記事、コミュニティの投稿などがUGCに含まれます。利用者自身の体験や感想が中心となります。
  3. 質問: UGCがマーケティングで注目される理由は何ですか?
    回答: 企業の広告よりも利用者の声の方が信頼されやすく、購入検討中のユーザーに安心感を与えられるためです。口コミやレビューは購買意思決定にも大きな影響を与えます。
  4. 質問: UGCとインフルエンサー投稿の違いは何ですか?
    回答: UGCは一般ユーザーによる自然な発信を指し、インフルエンサー投稿は企業とのタイアップやPRを含む場合があります。発信者や目的の違いが大きなポイントです。
  5. 質問: UGCを活用する際の注意点はありますか?
    回答: ユーザーの写真や投稿を転載する場合は利用許諾を取得することが重要です。また、高評価だけを集めようとすると不自然になり、かえって信頼性を損なう可能性があります。
ボンセレ代表 伊藤祐介

講師紹介

株式会社ボンセレ 代表取締役
伊藤 祐介(いとう ゆうすけ)

 

❖ プロフィール

東京出身の“氷河期世代”。
身長182cm、見た目は大きめ、中身は細かめ。

公務員からスタートし、フレンチレストラン、築地魚河岸、ワインショップなど、業種も業界も超えて現場を経験。のちに広告代理店、EC支援、WEB制作へと軸足を移し、現在は複数企業のWEB戦略を支援。実務と現場視点に根ざした教育者です。


❖ 専門領域

  • WEBマーケティング/EC戦略立案

  • コンテンツ企画・制作

  • 広告運用(SNS/検索)

  • 顧客接点の設計とCRM支援


❖ 教育観・講義スタンス

「右腕は、育てることができる」。
人は“経験”だけでは変わりません。
変化するのは、思考のプロセスを鍛えたとき。

私は現場から、企画・広告・制作・接客・分析まで、すべての工程を実践してきました。だからこそ、「考えて動ける右腕」を育てるには、手を動かし、振り返り、問い直す場が必要だと考えています。


❖ 右腕育成にかける思い

「社長の想いを言語化し、現場に翻訳する存在」が右腕です。
単なるWEB人材ではなく、“経営を理解し、支える人材”を育てたい。
ひとつの強みを見つけ、自分にしかできない貢献の形を築く――
それが、このプログラムのゴールです。


❖ 私のルーツ

  • 仮説実験授業(板倉聖宣 提唱)
     科学的な思考法とディスカッションベースの学びに影響を受ける。

  • プログラミングとの出会い
     高校時代にBasicからスタート。VBAでの業務改善からWEB制作へ。


❖ 好きなこと

食べること・飲むこと・考えること。
最近のブームは激辛料理(ブートジョロキア)