AISAS

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AISASのイメージ

AISAS(アイサス)

現代のAISASとは?「直線的な情報消費」の設計と「複雑に揺れ動く消費者心理」を包み込むバランス戦略への変化

AISAS(アイサス)とは、インターネット時代における消費者行動モデルの代表格であり、ユーザーが「Attention(注意)→ Interest(興味)→ Search(検索)→ Action(行動)→ Share(共有)」というプロセスで意思決定を行うことを示したフレームワークです。

「購買行動とは、情報の消費行動である」と言えます。ユーザーが意思決定に至る過程や情報の消費順序を整理したのがAISASやAIDMAであり、この順序に沿って情報(コンテンツ)や集客の仕掛けをあらかじめ準備しておくことは、今なお極めて効果的で重要です。

しかし一方で、実際の消費者の心理や行動は一直線ではありません。現代のユーザーは「バタフライ型(検索とSNSを無数に行き来する)」や「パルス型(突発的に買いたい感情が高まる)」と言われるように、時には全く異なったジャンルの競合(例:旅行に行くか、最新の家電を買うか)との間で心理が激しく揺れ動いています。

だからこそ、単一のモデルや単一の媒体に依存するのではなく、トリプルメディア(オウンド・ペイド・アーンド)をバランスよく活用し、顧客がどのタイミング・どの経路で心を動かされても確実に受け止められる体制を整えることが本質となります。


【初心者・経営者向け】AISASの本質は「順序に沿った情報準備」と「3大メディアによる全方位の網打ち」

消費行動の理解は、**「情報の消費順序への準備(AISAS)」と「不規則な心理変化を逃さない網(トリプルメディア)」**の組み合わせで理解できます。

  • 順序に沿った情報準備(AISAS等):認知・興味・検索・行動・共有の各段階で、顧客が求める情報(コンテンツやオファー)をあらかじめ線上に配置しておく設計。
  • 3大メディアによるバランス配置(トリプルメディア):
    • ペイド(広告): 突発的な欲しい感情(パルス)を捉え、認知のきっかけやテストマーケティングを行う。
    • オウンド(自社サイト・ブログ): 検索(Search)や比較検討で揺れ動く心理に対し、深い情報と専門性(E-E-A-T)で納得感を与える。
    • アーンド(SNS・口コミ): 評判や共有(Share)を可視化し、第三者の客観的な信頼で背中を押す。

何か1つの施策や媒体に傾倒するのではなく、これら3大メディアをバランスよく連携させることで、直線的な行動にも不規則な行動にも強いマーケティング構造が完成します。


【状況別判断】AISASと多角的な行動変化に対応する3つの実務IF分岐

「フレームワーク通りにコンテンツを作っているのに売れない」「特定の広告やSNSだけに頼って限界を感じている」という場合、以下の判断軸(IF)で運用を見直します。

1. IF:ユーザーが「どの順番で情報を消費するか」を考慮せず、単発の情報発信に終始している場合

  • 判定(原因):購買行動=情報消費のプロセスであるという認識が欠落しており、認知から検討・購入までの「階段(順序)」に応じた情報提供や仕掛けが用意されていない状態。
  • 対応・判断:
    • AISASの各ステップ(注意・興味・検索・行動・共有)で「ユーザーが次に消費したくなる情報」を整理し、順序立ててコンテンツを配置します。
    • 広告(注意)で惹きつけた後、検索(Search)された際に着地する比較記事や費用説明をオウンドメディア上に用意し、購入後の不安を消すコンテンツまで一貫した導線を敷きます。

2. IF:自社と同業他社だけを競合と捉え、異ジャンルの競合による「心の揺れ(バタフライ・パルス)」を見落としている場合

  • 判定(原因):ユーザーが「同じカテゴリの商品」だけで迷っていると錯覚し、生活全体の予算や突発的な購買心理の中で比較されている現実に気づけていない状態。
  • 対応・判断:
    • 同業比較のスペック訴求をやめ、「なぜ今この体験・価値に投資すべきか」という顧客の心理や生活価値(サイコグラフィック)に訴求軸を切り替えます。
    • 顧客の心理は異ジャンルの競合(例:趣味への投資vs自社サービス)と常に揺れています。単なる機能比較ではなく、ユーザーの悩みに寄り添う価値提示をオウンドメディア等で徹底し、購入確率を引き上げます。

3. IF:特定のメディア(広告だけ、SNSだけ等)に偏り、バランスを欠いた集客を行っている場合

  • 判定(原因):1つの集客手法に傾倒し、不規則に動くユーザーのタッチポイント(接点)を取りこぼしてコストが高騰している状態。
  • 対応・判断:
    • 3大メディア(オウンド・ペイド・アーンド)の役割分担を再設計し、バランスよく施策へ取り組みます。
    • ペイド(広告)できっかけを作り、オウンド(自社サイト)で受け止めて説得し、アーンド(SNS・口コミ)で信頼を補強するという循環を作ります。1つの媒体に過度に依存しないことが、長期的で安定した事業成長をもたらします。

【現場の落とし穴】Web担当者が陥りやすいAISAS運用のミス

  • 「顧客は一直線にモデル通りに動く」と過信して柔軟性を失う
    • AISASは情報を整理するための地図に過ぎません。実際の顧客はSNSでバズ(パルス)を見て即購入したり、半年間検索を繰り返すこともあります。一直線のフローに縛られすぎず、どの接点から入ってきても説得できる準備が必要です。
  • 「購買前」の情報消費ばかり

よくある質問

  1. 質問: AISASとは何ですか?
    回答: AISASとは「Attention(注意)・Interest(関心)・Search(検索)・Action(行動)・Share(共有)」の頭文字を取ったマーケティングモデルで、インターネット時代の消費者行動を表したフレームワークです。
  2. 質問: AISASはどのような場面で使われますか?
    回答: 主にWebマーケティングやSNS運用、コンテンツ設計で活用されます。ユーザーが検索や口コミを重視する流れに合わせて、集客から拡散までを設計する際に使われます。
  3. 質問: AISASとAIDMAの違いは何ですか?
    回答: AIDMAは「Memory(記憶)」が重視されるのに対し、AISASは「Search(検索)」と「Share(共有)」が加わっています。これはインターネットによって情報収集と発信が容易になったことを反映しています。
  4. 質問: AISASで重要なポイントは何ですか?
    回答: 「Search」と「Share」が特に重要です。検索で見つけてもらうためのSEO対策と、共有されるためのコンテンツ設計(SNS・口コミ)が成果を大きく左右します。
  5. 質問: AISASを活用する際の注意点は何ですか?
    回答: すべてのユーザーが検索や共有を行うわけではない点に注意が必要です。また、拡散を狙いすぎると本来のターゲットからズレる可能性があるため、設計段階で目的を明確にすることが重要です。
ボンセレ代表 伊藤祐介

講師紹介

株式会社ボンセレ 代表取締役
伊藤 祐介(いとう ゆうすけ)

 

❖ プロフィール

東京出身の“氷河期世代”。
身長182cm、見た目は大きめ、中身は細かめ。

公務員からスタートし、フレンチレストラン、築地魚河岸、ワインショップなど、業種も業界も超えて現場を経験。のちに広告代理店、EC支援、WEB制作へと軸足を移し、現在は複数企業のWEB戦略を支援。実務と現場視点に根ざした教育者です。


❖ 専門領域

  • WEBマーケティング/EC戦略立案

  • コンテンツ企画・制作

  • 広告運用(SNS/検索)

  • 顧客接点の設計とCRM支援


❖ 教育観・講義スタンス

「右腕は、育てることができる」。
人は“経験”だけでは変わりません。
変化するのは、思考のプロセスを鍛えたとき。

私は現場から、企画・広告・制作・接客・分析まで、すべての工程を実践してきました。だからこそ、「考えて動ける右腕」を育てるには、手を動かし、振り返り、問い直す場が必要だと考えています。


❖ 右腕育成にかける思い

「社長の想いを言語化し、現場に翻訳する存在」が右腕です。
単なるWEB人材ではなく、“経営を理解し、支える人材”を育てたい。
ひとつの強みを見つけ、自分にしかできない貢献の形を築く――
それが、このプログラムのゴールです。


❖ 私のルーツ

  • 仮説実験授業(板倉聖宣 提唱)
     科学的な思考法とディスカッションベースの学びに影響を受ける。

  • プログラミングとの出会い
     高校時代にBasicからスタート。VBAでの業務改善からWEB制作へ。


❖ 好きなこと

食べること・飲むこと・考えること。
最近のブームは激辛料理(ブートジョロキア)